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尊敬する児童精神科医のおふたり,
内山先生のblogでも,
afcp先生のblogでも取り上げられていますが,まずは来年2月に東京から,この映画が公開されるようです。
彼女の名はサビーヌ
(Elle s'appelle Sabine.) (← 公式サイトへリンクしてます)
フランスの女優であるサンドリーヌ・ボネール(Sandrine Bonnaire)さんが,映画監督として,自閉症をもつ妹を題材に撮った映画。
監督自身が「この作品の第一目的は自閉症者のケアの現状について、公の機関に訴えることです。少なくともその実態に目を向けてもらうことです。そして自閉症者を抱える家族の代表として声を発したのです。」と公式サイト上のインタビュー記事でも語っているとおり,行政を動かすことを意図してこの映画を撮ったのだそう。彼女は2001年からフランス国内で行われる「自閉症の日」というイベントの後援を行ってもいたようです。
…こういう政治的なメッセージをもった映画が作られることに対して賛否いろいろあるかも知れませんが,私はすごくいいことだと思います。
とにかく現実を多くのひとに,特に政治を動かすひとたちに知ってもらわないと,何も変わらないし,何も動かない。
あまり気付かれないところでじつは大変な思いをしているひとがいるんだということに,まずはとにかく気付いてもらわなくてはいけない。
気付いてもらうために自分の家族のことをさらけ出すことには苦痛が伴うかもしれないけれど,よくぞ勇気を出してこういう映画を作ってくださったな,と思います。サビーヌさん自身もよく了承してくださったな,と…頭の下がる思いです。
そして,予告編などからわかるサビーヌさんの治療歴によると,成人になるまで自閉症の診断を受けていなかったり,精神病院に5年間も入院して抗精神病薬を大量に投与されたりしていたとのこと。
…この治療歴をみると,専門的支援に携わる人間のひとりとして,とても悲しい気持ちになります。
日本でもまだまだこういう状況はたくさんあるのだと思うし(
先日も若干関係しそうなぼやきを書いたばかりですが),私たち支援者も,たとえ政治を動かすほどの力のない立場だとしても,この映画を受けて自らの治療方針を変え,自閉症への支援の方法を変化させていかなくてはならないのだと思います。
この映画,うちの地方にも回ってきてくれたらいいのだけど,来ないかもしれないなぁ。
公開の時期に運よく東京へ行けたら,しっかり観てこようと思います。