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数週間前からなのですが,特別支援学校へ通っておられる,自閉症をもつ思春期の患者さんを担当させていただくことになりました。
これは,今の私の職場(児童精神科専門ではない病院)ではとても珍しいこと。
IQで患者さんを区別・差別するようなつもりはまったくないのですが,精神遅滞(IQでいうと70未満)を伴うような発達障害のある患者さんの場合,小さいときから育てにくさがあったり保育園・幼稚園で適応するのが難しかったりして,生後3年くらいのうちに専門医療機関=児童精神科や発達外来のある小児科へつながることが多いのです。
だから,私が普段「一般精神科外来」の枠のなかでお会いしている患者さんたちは,発達障害をもっているとしてもいわゆる「軽度発達障害」であったり診断的に「高機能広汎性発達障害」や「アスペルガー症候群」に該当する患者さんであったりすることがほとんど。それも思春期以降に二次障害を呈して初めて受診されたケースが大半です。
この患者さんのように,精神遅滞も自閉症もありながら思春期を迎えた患者さんが今まで精神科主治医を持たずに過ごしてこられたということ,それはひとえにご家族ががんばってご家族の力でこのこどもさんを支えていらっしゃったからに他なりません。
お母さんが外来でひとこと。
「今頃になって気付いたんですが,私自身も誰かに支えてもらいたい,ってずっと思ってたんですよね…」
それは本当にそうだろう,と思います。
今までよくぞご家族だけで,特にお母さんを中心に,ずっとがんばってこられたなぁ,と…。
お母さんのしんどさを受けとめてこれまでのがんばりを認めることもとても大切だと思うのですが,それだけでは足りない。
これから先のお母さんのしんどさを和らげるには,この患者さんの抱える難しさにお母さんが対応していかれるのを私もしっかりお手伝いさせていただいて,今後のお母さんの負担を軽減していくこともまた重要…。
普段よくお会いしている患者さんたちとはまた少し違った視点で,この患者さんに対して私ができる支援を考えていかなくては。
私自身にとってもすごく大切な経験になりそう。この機会にしっかり勉強させていただいて,最善を尽くしていこうと思います。
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