NINA
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

< 待ち遠しい! | メイン | やっとお会いできて。 >
2008.11.23 23:21 |  診療  |  発達障害  |  精神科一般  |  NINA  | 推薦数 : 1

発達障害の過剰診断…?

∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*

このblogと連動するサイト児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。

新コーナー,近日公開の予定です(…まだです,ごめんなさい!)。

ときどき,サイトのほうも覗いてみてくださいね♪

∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*∮゚:+。.*


前々からちょっと気になっていること。

「最近,発達障害ブームだから,何でもかんでもoverdiagnosis(過剰診断)気味だよね…」という,同業者からのご意見。

発達障害はとにかく今これまでなかったくらい脚光を浴びていて,だからこそどの患者さんにもやたらと診断をつけたがる医者がいる,とおっしゃりたいのだと思います。

きっと私は,そんな「overdiagnosis気味」な精神科医のひとり(笑)。

自分でも患者さんの症状や特性を結構広めにとって,たとえば主訴や主症状から考えられる診断がうつ病や摂食障害の患者さんに対しても「PDD(広汎性発達障害)の可能性あり」とか「発達障害の疑いあり」とか,判断しているという自覚があります。

でも。
それの何がいけないことなのか,なぜ咎められてしまうのかが私にはよくわからないのです。


たとえば,診断基準では「適応障害」に該当する患者さんが来られたとして,もしその方の抑うつが強ければ抗うつ薬を処方する,ということは普通によくあるはず。
そしておそらく,患者さん本人に対しても「『うつ』を和らげるお薬を出します」といった説明をする先生方も多いのではないでしょうか。

この場合の「うつ」は,大うつ病性障害を意味する「うつ」とは厳密には別のもの。
でも,うつ症状としてうつ病(大うつ病性障害)に準じた薬物療法を行うことが有効と判断したから,処方も出したし患者さんにもそういう説明をした,ということになるのだと思います。

発達障害を広めに取る,という意識は,私の中では上の例の「うつ」とほぼ同じ感覚です。
診断分類上は厳密な意味では特定の発達障害には該当しない,でも,「発達障害に近い」と思って診療に当たることが患者さんにとってメリットがありそう…,そんなときに発達障害の患者さんへの診療スタイルに準じた対応をしているわけですが,それはよくないことなのでしょうか。

「発達障害に近い」と思っても,いつもいつも患者さんに「あなたは発達障害だと思われます」なんて説明をこちらからするわけではなくて(「こうと決めたらとことんこだわってしまうタイプのよう」とか「急な予定の変更が苦手なよう」とか具体的な特徴として説明することはありますが),たとえばどうしてもお伝えしたいことは口頭で説明するだけじゃなくてメモにも書いてお渡しするとか,たとえば感覚過敏のような「もしかしたらそういうしんどさがあるのでは?」と思われることも意識して問診するよう心掛けるとかいった,ほんのちょっとの工夫を取り入れることを意識する,という程度のこと。
でも意識的にそういう工夫をすることで,ただ単純にうつ病の患者さん・摂食障害の患者さんだと思って診療するよりももっと患者さんのお役に立ちやすいのでは…そんな視点で診断を広めに拾っているのです。

要は患者さんのお役に立つと思うから過剰気味に診断の可能性を意識している,ということになるでしょうか。
単に発達障害らしき症状を見つけたから嬉しいとか,やたらと診断=レッテル貼りだけはするけど支援する気はゼロとか,そんなつもりはまったくありません。

このあたり,精神科医の先生方はどんなふうに考えていらっしゃるのでしょう? 今とても興味あるテーマだったりします。


 にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
↑ おかげさまでランクUPです。あなたのクリックで応援よろしくお願いします♪


なかのひと

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (10)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/pedopsy/20081123/2/trackback

トラックバック一覧

sopa and pipa update
[...]I wouldn’t be capable to go after all of these different goals whilst concurrently dedicating t... [続きを読む]
posted from janome 8077 uk 2012.02.01 00:23
sopa de mariscos
[...]cold concrete cell with saw dust coated floor [...] [続きを読む]
posted from cannon Security Products DDV-S-01 2012.02.10 09:44
sopa pipa
[...]have offered their decision prior to Christmas but as the new yr strategies it now appears [...... [続きを読む]
posted from silhouette cameo cutter 2012.02.14 11:00
greenpeace london 2012
[...]council employees at Lennox’s closing appeal listening to back in September. [...] [続きを読む]
posted from Lorex LW241 live 2012.02.15 03:32
sopa pipa vote
[...]the foundation for a whole lot of practices whether on your own or like [...] [続きを読む]
posted from Lorex LW2702 wireless recorder 2012.02.18 06:27
greenpeace uk twitter
[...]making it 13 victories from 13 races – explained of her decision[...] [続きを読む]
posted from CIB K404AV500G review 2012.02.18 13:24
will smith and jada divorce rumors
[...]Many of Lennox’s supporters and his family members imagined that the courts could [...] [続きを読む]
posted from worx wg650 snow blower 2012.02.19 07:36
will smith divorce 2011
[...]Tennis League (WHL). With a lot of great brains behind these goods and [...] [続きを読む]
posted from greenworks 26032 snow thrower 2012.02.20 07:59
Read was interesting, stay in touch…
[...]please visit the sites we follow, including this one, as it represents our picks from the web[.... [続きを読む]
posted from trekiliper 2012.04.18 07:32
Related…
[...]just beneath, are numerous totally not related sites to ours, however, they are surely worth go... [続きを読む]
posted from treating 2012.05.09 00:06

コメント

コメント一覧

NINA先生、今日も読ませていただきました。

私も過剰診断している人かもしれません。でも、それの何が悪いのか、全然わかりません。

発達障害、という単語は私の好みで外来では「発達にばらつきがあるかもしれない」と言っていますが、子どもにはそういうことは当たり前であり、あまり極端であれば、サポートするということですから、私は仮に過剰診断であっても、ありうることだと思います。

杉山登志郎先生によれば(「第四の発達障害」)、発達障害と虐待された子供とは類似点が多いわけですから、虐待の早期発見にも役に立ちますし。

そういう、私のような精神科医もいます。NINA先生もお体大切にしてください。

今後のブログも楽しみにしています。
written by psycho / 2008.11.24 10:58
あぁ…psycho先生のように言ってくださる先生がいらっしゃって本当に嬉しいです。

> 「発達にばらつきがあるかもしれない」と言っています

> 子どもにはそういうことは当たり前であり、あまり極端であれば、
> サポートするということですから、私は仮に過剰診断であっても、
> ありうることだと思います。

私もまったく同じように考えています!

発達のかたよりやばらつきは誰にでも多少あることだし,得意を活かして苦手を補えばそれだけでずいぶん生きていきやすくなるはず。
自分のことをよく知って,必要なときには周囲のサポーターの力も得て,それでも難しいことがあれば一緒に考えていこう。

そんなスタンスで診療しています。

先生のコメントでとても元気が出ました。
ありがとうございます。

時節がら,どうか先生もご自愛くださいませ。
written by NINA / 2008.11.25 00:38

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。