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2008.10.24 23:06 |  診療  |  こどもの精神科  |  発達障害  |  NINA  | 推薦数 : 0

がんばりすぎないよう,がんばって。

昨日に引き続き自閉症スペクトラムの話。

特にここ最近,私の中で,自閉症スペクトラムのこどもたちにどうすれば「がんばりすぎない」でいられるか,ということを伝えるのがちょっとしたテーマになっています。

抑うつなどの二次的な症状が取れてくると,自閉症スペクトラムをもつこどもたちはすぐに全力投球モードに戻ろうとしてしまうんですよね。

やると決めたことに全力投球しようと思えること,そして実際に全力投球できることは,とってもすばらしいこと。

でも実は,全力投球できるところをあえてせずにおく,ということも全力投球することと同じくらいすっごく大切なこと。

短期間で終わらせることができるようなちょっとしたことなら,全力投球してさっさと片付けてしまうのもいいかもしれない。
でも,全力投球したくなるような骨のある課題は,たいてい月単位・年単位でじっくり取り組まないといけないようなことだったりするもの。

そこで最初からエンジンフル回転で飛ばしていたらどうなるか…?

当然,途中で息切れしてしまいます。

全力で一生懸命がんばってきたからこそ途中で燃え尽きてうまくいかなくなったにもかかわらず,こういう場面で彼らは「だから自分はダメなんだ」「何をやってもうまくいかない」と自分を責め,ガックリ落ち込んでしまう。

決して,「ダメな自分」「何をやってもうまくいかない自分」がやったからうまくいかなかったわけじゃなくて,がんばりすぎていたから長く続けられなかっただけなのに,そこの因果関係がなかなかわかりにくかったりして。


せっかく自分がもっている力をうまく発揮するためには,がんばりすぎないことがとても大事なんだよ。
細く長く,最後まで続けていくことでいい結果を出せることが多いんだよ。
全力投球しないことは,怠けたりサボったりしてることにはならないんだよ。

そんなシンプルだけど大切なことを,彼らにもっともっとうまく伝えられるようになりたいな,と思っています。


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