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成人の精神科臨床をしながら、広汎性発達障害の告知について悩む日々ですが、
よく考えてみると、告知をためらう理由はほかにもいろいろあるような気がしてきました。

自分自身の告知技術の問題については先日書いたとおりですが、それ以外の理由も…。

それは、私が医局人事で転勤を繰り返す一勤務医であるということ。

つたない告知をするとしても、そのあと長いスパンでその患者さんと関わらせてもらえるのであれば
新たな困難にぶつかるたびに解決策をその都度一緒に考えたりすることで、告知のときの説明の
稚拙さを時間を掛けてカバーしていくこともできると思うのですが、いつもそれがうまくいくとは限りません。

告知して間もなく主治医交代、なんてことになってしまったら。
診断をお伝えしただけで、そのあとの悩みやしんどさへの対処はほったらかし、…
それはやっぱりよくないなぁ、と思ってしまいます。

もちろん、次に主治医をしてくださる先生が引き続き広汎性発達障害への支援をしてくだされば
何の問題もないわけですが。

正直なところ、今私が勤務している地域では、精神科医のなかで広汎性発達障害への支援方法が
対象となる患者さんの年齢層(こども、青年、成人…)を問わずバラバラ、という印象があって。

ときどき、他の先生に広汎性発達障害の告知を受けた患者さんの診療を担当することがありますが、
「一生治らないと言われたけど、どうすればいいですか」
「薬は一生飲み続けないといけないと聞いています」
「就労は諦めるように言われました」
などと話されるのを聞くと、悲しくなってしまいます。

…そんな説明をするくらいなら、告知しないでおいてほしい!!

たしかに広汎性発達障害の特徴とは一生付き合っていく必要はあるかもしれないけれど
だからこそ自分の特徴として好きになれるように、好きとまではいかなくてもせめて自分の特徴として
受け容れて付き合っていこう、と思えるように説明するのが告知する者の責任じゃないのかな、と
思ってしまうのは私だけでしょうか。

もちろん、私自身も含めてですが、もっと告知について真剣に考えていかないといけないなぁ…と
改めて思う今日この頃です。

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