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2008.07.18 18:05 |  診療  |  発達障害  |  NINA  | 推薦数 : 1

広汎性発達障害の告知、私の現状…

広汎性発達障害の告知についてですが…。

私自身は正直なところ、とても難しいと感じています。

おそらく、難しく感じる最大の要因は私が臨床している場(成人を中心とした一般精神科診療所)によるものだと思いますが…。

患者さんは広汎性発達障害をもちながらそのことには気付かずに頑張り続け、社会のなかで適応するのがしんどくなって、抑うつや不眠などの二次的な精神症状を呈して初めて受診される患者さんたち。

患者さん本人もご家族も、今現れている症状や職場での不安(休職? 離職? 収入は?)などなど、すでにたくさん心配事を抱えた状態で外来へいらっしゃいます。

そんな状況で新たに「いや、じつはあなたには広汎性発達障害が…」なんて、たとえ気付いたとしても言えるわけがない。

まずは今の悩みに添ってお話をお聞きして、必要があれば二次症状に対して薬物療法を始めて。
ただでさえしんどい患者さんやご家族に、さらに新しい診断名をおつけして負担を増やすようなことはできれば避けたいとこちらも思ってしまいます。
だから、本来の主訴であった二次症状や職場の適応の問題などが落ち着いてきたら、ようやく様子を見ながら切り出してみようと試みたりして。

それでも、きっと今まで聞いていなかった、予想もしていなかった診断名を耳にすることは患者さんやご家族には大きな驚きとストレスになるに違いありません。

ええと、決して隠すつもりはなかったのですが…、 
今さらビックリさせて申し訳ないと思うのですが…、

何も悪いことはしていないとは思うけれど、後ろめたい気持ちになってしまう私。

社会でうまくいかないと感じておられるだろうけど、それは広汎性発達障害によるものであって患者さんご自身が悪いわけではありませんよ、とお伝えして、そのことには納得していただけるかもしれないけれど、じゃあこれからどうすればよいか、という部分を私はうまく伝えられるんだろうか?

その「今後」に対する対処や支援の技術に関して、私自身がもう少し腕を磨かない限り上手な診断告知はできないんだろうなぁ、と思う今日この頃。

診断告知がこちらの自己満足になっては何の意味もない。
かといって、診断告知しないままでは、診断できていないも同然。

…未熟さを思い知らされます。
もっともっとがんばらなくては!

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