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2010.10.28 16:42 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  office  | 推薦数 : 0

小学6年の女子児童が自殺

小学校6年の女子児童が自殺

 群馬県桐生市の市立小学校6年の女子児童が自殺した問題を、ニュースから得られた情報から考えてみます。

 父親が「6年生になってから10回以上、いじめがなくなるよう担任に相談したが、具体的な対策は示されなかった」と学校の対応を批判しています。ニュースで見る限り、学校は場当たり的な対応しかしていませんでした。校長も「いじめ判断できず」と釈明しています。担任がいじめだとはっきり認識していたら、もっと違う対応をしていたと思います。親からいじめがあると指摘されても担任は問題となるほどのいじめを認識していなかったと考えられます。

 担任がいじめだとはっきり認識しなかった理由として
 1.担任がいじめを見つける能力がなかった
 2.担任が気づかないところでいじめが行われていた
 3.いじめが遊びの形で行われるので、担任はいじめだと気づきようがなかった
などが考えられます。校長は「事実確認を進めたい」と言っています。担任がいじめを見つける能力がなかった場合と、担任が気づかないところでいじめが行われていた場合には他の生徒達の話を聞く事で、いじめが有った事が分かります。いじめが遊びの形でなされていた場合には、当人以外にいじめを認識する事が大変に難しいです。

 児童は母親に「もう学校に行きたくない」と涙ながらに訴えたといいます。しかし親は児童の不登校を認めないで、親は学校にいじめが無くなる対応を頼んでいます。担任は児童が酷いいじめを受けている事実を認識していませんでしたから、目先の対応しかしなかったのです。その結果として一番辛いのはこの児童でした。不登校をさせてもらえないなら、転校を希望したのですが、卒業まで耐える事を親から求められたのです。学校を休んではいけないという親の常識が児童をいじめから守れないで、児童が自殺をしなくてはならないほど追いつめられてしまったのです。

 「担任が元の席で食べるよう指導しても、児童たちは言うことを聞かなかったようだ」と親が証言しています。それは担任に指導力がなかったからと常識的には考えられます。それだけでなく、多くのいじめでそうなのですが、担任の学級運営が子ども達を辛くして、子ども達がその辛さを解消するために、自殺した児童を遊び道具にしたのだと考えられます。ですからいじめに加わった同級生達はいじめたという思いはありません。学校生活を楽しんでいたのです。遊び道具にされた児童はそれをいじめとして反応して辛くなっていました。報道では給食で孤立していたという事例しか述べられていませんが、それでも孤立して苦しむ児童を見て、他の同級生達が楽しんでいた可能性があります。

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2010.10.22 15:12 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  office  | 推薦数 : 1

子どもの心に寄り添って(19)

子どもの心に寄り添って(19)

 ある母親からの質問です。
「不登校で引きこもり、辛い病気の症状を出していた子どもが元気になってきました。今は病気の症状が無くなり、毎日漫画の原稿を書いています。いつ頃学校に行かせるようにし向けたらよいでしょうか?」

 この子どもは心が落ち着いてきて、だんだん元気になってきています。心が元気になってきたから、不登校になる前のように漫画を書けるようになりました。漫画を書けるようになったという事実を別の見方をすると、その子どもはだんだん元気になってきて、やっと漫画を書ける程度の元気さになったのです。今のその子どもは漫画を書くので精一杯という意味になります。

 この子どものように心が辛い子どもでは、それ以上のことはできないし、それ以上の事を期待してはいけないという意味になります。この子どもにそれ以上のことを期待したり求めたりすると、漫画すら書けなくなります。漫画を書けるようになったから、不登校になる前の子どもと同じになったと考えたら、大間違いになります。

 この事実を親はしっかりと理解して下さい。もちろん心がもっともっと元気になれば話は違ってきますが、現実に心はそう簡単に元気になれません。後何年かかかる場合が多いです。当然学校に行けませんし、行く事を期待してはいけません。また、子どもの心が元気になってきたら、子どもの方で漫画以外の方向へ動き出します。そして学校に向かって動くのは一番最後になります。

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09年度問題行動調査が10月15日号の週刊金曜日に掲載されました。

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2010.10.07 11:17 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  office  | 推薦数 : 0

09年度問題行動調査

09年度問題行動調査

 文科省は09年度問題行動調査を発表しました。この調査の根底にある考え方は、「問題行動をする子どもが悪いから、問題行動をする子どもをどうにかしなければならない」というものです。

 動物実験をしてみると、類人猿を含めてどの動物でも、ストレス刺激を与えると、その動物はストレス刺激から逃げようとするし、ストレス刺激から逃げられないときには暴れたり、すくみの状態になってしまいます。心理学を研究している人なら、この事実をよく知っています。

 人間の大人は理性でストレス刺激への反応を調節する事ができますが、子どもはそれができません。動物と同じ反応をします。学校にストレス刺激が有れば学校から逃げ出そうとしますし、学校に行こうとしません(不登校)。学校にあるストレス刺激から逃げ出せないときには、子どもは暴力行為やいじめをします。

 この生物的な子どもの反応を理解すれば、子どもの問題行動は子どもをに問題行動をしないように教育するのではなくて、子どもを取り巻く環境を変えて、子どもにストレス刺激を与えないようにするしかないです。子どもに加わるストレス刺激をなくせないなら、子どもがそのストレス刺激から逃げる方法を考えてあげる必要があります。

 この事実をどうして大人は気づかないのか不思議でなりません。現在、この事実に気づかないで、子どもの問題行動をなくするという観点から、子どもを教育し直そうとなされています。それは子どもの問題行動が無くならないばかりか、増加し悪化する事が考えられます。

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