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2010.03.24 09:46 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  office  | 推薦数 : 0

子どもの心に寄り添って(2)

子どもの心に寄り添って(2)

 「担任はとても熱心な先生です。週に一度は電話をしてきて、子どもの様子を聞いてくれます。プリントもその都度郵送してくれたり、同級生に持たしてくれます。忙しい時間を割いて、母親の話も聞いてくれます。学校内での問題も解決してくれました。けれど子どもは絶対に先生に会おうとはしません。同級生が来たら仲良く遊んだりしますが、その後酷く荒れました。母親に向かって暴力も振るいました。学校からの印刷物を見ようともしません。」

 潜在意識にある子どもの本心は、学校を意識したり見たりすると、どこからと無く辛さが湧き上がってきて、辛さに苦しみます。怒りになったりもします。学校ばかりでなく学校に関連した、先生、友達、勉強、学校からの印刷物などでも、子どもは辛くなり、怒りを表現します。子どもの性格が変化したとも表現できます。この事実は常識に反します。他の子どもでは経験しない、この子ども特有の性格の変化に気付かない限り、この子どもの本心に寄り添ったことになりません。

 母親には子どもが心の病気でないかと感じられるようになりました。今の内に治療して子どもが学校に行くようになることを期待しています。最初だけ子どもは母親と一緒に病院に行ってくれましたが、それ以後はどうしても行こうとはしません。母親だけが様子を説明して、薬をもらってきて、子どもに飲ませています。子どもは夜眠るために、薬を飲んでいます。

 「学校には行かなければならない」という知識が子どもにはしっかりと植え付けられています。ことある毎に子どもは「学校には行かなければならない」という知識を思い出して、その知識に本心が反応して辛くなっています。しかし子どもにはなぜ自分が辛くなるのか分かりません。自分の辛さを少しでも解消しようとして、薬を飲もうとします。

 学校を意識すると辛い子どもは、夜になると学校を忘れられて、とても楽になります。頭が冴えて夜更かしをします。けれど子どもには、「昼間起きて、夜眠らなくてはならない」という知識が強く植え付けられています。親も昼夜逆転を嫌いますから、子どもは薬を飲むようになります。薬を飲み症状が軽くなることで、親は安心します。子どもの問題が解決していくと思います。けれど子どもは登校刺激を受け続けていますから、脳内の辛さを生じる反応が強まって、気付いたときには取り返しの付かない状態になっている場合があります。

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