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子どもの心に寄り沿って(1)
「自分の部屋の中に籠り、何かと暴力を振るい、物を壊すのは、子どもが辛いからだとわかった。だから学校に行かない子どもを認めている。けれど、子どもに話しかけてもきつい表情で睨んでくる。楽しそうで、元気に遊んでいた子どもはどうしちゃったの?辛さをなぜ解決できない弱い子どもに育てたつもりはないのに。私は精一杯子どもに寄り添ってきた。限界です。子どもも辛いでしょうが、私もとても辛いです。」
これはある母親の叫びです。母親は子ども思いで、一生懸命子どもを守ってきました。学校に行きたいと言いながら、辛そうにしている子どもを救うために、学校に行けない原因を探し求めました。いろいろな施設に相談に行きました。親の会にも参加しました。子どもが辛くなった原因がわかったので、学校と相談して解決を図りました。しかし子どもは依然として辛そうにし続けています。母親もどうして良いのか分からないで、苦しみもだえています。
母親は子どもに寄り添うことで、子どもを学校に行かさない対応が好ましいことを理解しました。それまでは、子どもの心にも寄り添うために、初めは子どもが言葉で学校に行きたいと言っているから、その希望を叶えようとしました。ところが、子どもが学校に行きたいという言葉は、子どもが知識を表現しただけです。大人と違って、子どもの場合、言葉に沿って対応をすると、子どもの知識を満足させるだけで、子どもの本心に沿ったことには成りません。
子どもがいろいろな辛さを表現しているのは、子どもの本心です。本心は潜在意識にありますから、子どもには分かりません。子どもが辛そうにしているのは、子どもの本心に沿った対応がなされていないからです。子どもはその辛さを、自分を辛くする人にぶつけてきます。自分が子どもの母親だから、子どもがその辛さを母親にぶつけてきていると考えていますが、子どもは無意識に母親の対応が悪いと、母親に辛さをぶつけています。母親が子どものためにしている対応は、学校の問題を解決して、子どもが学校へ行かれるようにしていました。その母親の対応が違うよと、子どもはサインを送っていました。