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迷惑を掛けて良い
心が辛くて引きこもっている年長(思春期以後)の子どもは、その子どもなりの問題点を持っていて、一般にエネルギーが低くて、自己否定を生じています。このような子どもを元気にする必要を親は感じます。その際に、引きこもりを解消しようとして関わると、また、子どもの持つ問題点を解消しようとすると、逆効果になって、ますます引きこもったり、荒れたり、病気の症状を出してしまうか、子どもがよい子を演じてしまいます。
よい子を演じた場合には、一見引きこもりを止めて動き出したように見えても、その後大きな限界が来て、大変に辛くなり動けなくなります。ますます辛くなり荒れるか、病気の症状を出して薬漬けになってしまいます。子どもの将来を失ってしまいます。
心が辛くて引きこもっている年長の子どもを元気にするには、引きこもっていることを肯定してあげて、子どもが持つ問題点をそれでよいと認める(”ありのままの子どもをそのまま認める”)ことで、自己肯定感を強めていきます。エネルギーも高めることができます。”ありのままの子どもをそのまま認める”と、子どもがそれまで否定してきたことが肯定された、否定する必要がないと感じることになり、その分自己否定をする必要が無くなるからです。
子どもが持つ問題点をそれでよいと認めようとしても、初めのうちは子どもの方でそれを許しません。時には荒れることすらありますので、親の方で対応を間違えたと感じるようなときもあります。けれどそれは子どもの本心に沿った対応ですから子どもは直ぐに荒れるのを止めて、自分の問題点を許せるようになります。その後少しずつ動きも出てきて、自己肯定感も出てきます。子どもに元気が出てきたと感じられるようになります。
この”ありのままの子どもをそのまま認める”過程で、子どもがする行動や要求が親や周囲の人に迷惑を掛けるような場合があります。このよう場合、多くの親や大人達はそれを認めることができません。それでは”ありのままの子どもをそのまま認める”ことにはなりません。周囲の人に迷惑を掛けるような場合でも、それをして良いと認めると、子どもの方では人に迷惑を掛けた事実を体験することで、それ以後迷惑を掛けるような子とをしなくなります。周囲の人に迷惑を掛けるようなことでも認められた事実は、認めてくれた親や大人達に信頼感をまして、自分自身には自己肯定感を高めて、自発的な動きが多くなっていきます。
心が辛くて引きこもっている子どもには、所謂内向的な子どもが多いです。自分を自分の思いで縛り付けて、自発的な動きをしようとはしない場合が多いです。外見的には自分の殻に閉じこもっていると感じられる子どもです。その様な子どもへは「他の人に迷惑を掛けて良い」と、親や大人達は積極的にメッセージを伝える必要があります。具体的にどんな行動をするのか、それは子どもの問題ですが、自発的な内的欲求からの行動が全て認められるなら、子どもは自分を縛っている物を取り除いて、その子どもなりの、親や大人達が望んでいることを取り入れた行動を始めて、元気になっていきます。
この事実は、ニート、フリーターと呼ばれる子どもにも当てはまります。このような自己評価が低くて、自発的な動きが少なく、ゲームなどの目先の楽しさを求めなくてはならない子どもを元気にするには、”ありのままの子どもをそのまま認め”、人に迷惑を掛けても良いから、子どものやりたいことを無条件でさせることで、子ども達は元気になり、意欲を持った行動を始めて、人に優しい、元気な大人となって社会に出て行けるようになります。