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2009.09.28 17:20 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  office  | 推薦数 : 0

母親だけが

母親だけは

 不登校、引きこもりなどの、心が辛い状態の子どもを持つ親や、その子どもに関わっている大人についてです。子どもが辛そうにしていると、多くの大人は、子どもが苦しんでいる原因を見つけて、それを解決して、子どもを元気にしようとします。子どもから色々と聞きだしたり、子どもが苦しみだした頃の状況を、その大人なりに分析して、そこから原因を見つけて、その原因を取り除き、子どもの問題を解決しようとします。

 しかし多くの場合、子どもは自分が辛いという事実は分かりますが、なぜ自分が辛くなったのか、自覚していません。分かりませんから言葉にできません。自分が辛い原因を、子ども自身が言葉にしたなら、それは子どもの周囲の大人から指摘されたことを、子どもが言葉にして答えただけです。自分ではっきりと見つけ出したのではありません。

 大人が子どもが辛くなった原因を見つけて、その原因を取り除いても、子どもの辛さは変わらない場合が多いです。それは大人が見つけた原因が、子どもが辛くなった原因ではない場合があります。また、その原因は、子どもが辛さを表現するきっかけとなっただけで、その原因を生じた他の原因があるという場合もあります。

 辛くなった原因を取り除いて、子どもが元気になったように見えても、子どもがよい子を演じて、あたかも元気になったように振る舞っている場合も結構多いです。つまり、大人が見つけた子どもが辛くなる原因は、子どもが辛くなった原因だと大人が理解しただけで、殆どすべての場合間違っているか、ほんの僅か子どもの辛さに関係しているだけです。

 現在のどの母親でもそうですが、子どもが辛そうにしていると、その原因を母親が持っている知識から分析してしまい、子どもの心に沿わない結論を導き出してしまいます。子どもの立場から言うなら、母親は子どもが辛いと言うことだけを感じ取ればよいです。子どもが辛いから、母親の周囲に暖かく守ってあげるだけでよいです。後は子どもが母親で自分の辛さを癒して動き出します。母親はそれを待っていればよいです。そして母親以外の大人は、基本的に子どもが辛い状態を解決する能力を持ち合わせていないことに気づくべきです。

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