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親の思い、子どもの思い(6)
引きこもっている子どもが親に
「僕は十分に充電した。家の生活が退屈だし、将来のことを考えて、コンピューターの勉強をしたい。だから専門学校に行きたい」
と真剣な顔をして言いました。そこで親は大喜びで、すぐにコンピューター関係の専門学校の案内書を集めて食卓の上に置いておきました。案内書を見た子どもは、その内容を読んで、父親と学校についての話をしていました。父親も子どもの質問に真剣に答えて、アドバイスをしていました。母親には*月*日に**学校の見学に行くと言って、とても上機嫌でした。
*月*日が近づいても子どもは一向に学校見学に行く準備をしません。前日は夜中起きてゲームをしていて、明け方になって眠って、当日の朝は起きてきませんでした。母親が起こすと、子どもは
「寝不足で、今日は行けないから、学校に見学の日延べの連絡をして欲しい」
と言って、寝続けました。母親は落胆を押し隠して、学校に今日は行けないからとの電話を入れました。
子どもの不登校、引きこもりを認められた親でも、学校に行きたい、アルバイトをしたいなどの、子どもが動き出す言葉を発したときには嬉しくなってしまいます。ついつい学校やアルバイトができるような対応をしてしまいます。
子どもの方は、
「学校に行ってみようかな、アルバイトをしてみようかな」
と思っただけです。まだそこまでエネルギーがたまっていなかったのです。別の見方をすれば、親がどれだけ学校に行って欲しいと思っているか、アルバイトをして欲しいと思っているか、テストをしたと考えても間違いではないです。