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2008.11.12 03:21 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  office  | 推薦数 : 0

子どもの同意

 ある親の会で、引きこもりの子どもを持つ親の話が出ました。その親は子どもが引きこもっている状態を解決するために、子どもをある会に預けようとしました。この親の方針を子どもに説明すると子どもは激しく抵抗しました。「行きたくない」と言い続けました。そこでその会のスタッフが4時間かけて延々と説得して、なだめたり、脅したりして、子どもに「うん」と言わせました。それ以来二年がたっていますが、子どもは会で寝起きして、自立のための訓練を受け続けていると報告していました。

 子どもを力ずくで、無理矢理に家から引き出して会に預けることは、その後にとても大きな問題を残すことを親は知っていました。そこで親は子どもに十分に説得して納得したから、子どもを会に預けたのは良かったと言っています。
 
 親は子どもが納得して会に入所したと考えていますが、子どもは本当に納得したのでしょうか?それは違うと思います。確かに子どもは「うん」と言葉にしていますから、親としては納得したと考えていますが、子どもの方では、説得に耐えられなくて、やむを得ず「うん」と言ったのです。やむを得ず親の言うとおりに行動せざるを得なかったのです。

 子どもは家に引きこもって、辛い子どもの心を癒して、元気になりたかったのです。それを親に認めて貰って、親に支えられて、元気になろうとしていたのです。その子どものその子どもらしい生き方を親に否定されて、引きこもりに関する会に預けられたということは、子どもは親に新たに否定されたこと理解します。会に入所することは、子どもにはとても辛いことですから、子どもは激しく抵抗しました。

 当時の子どもの本心も、現在の子どもの本心も、きっと親に対して激しい怒りを感じていると思います。親は子どものためと思ってしたことですが、子どもは親が親の都合を優先して、子どもを見捨てたと感じていると思います。今は生きていくために会の方針に従って行動し耐え続けていますが、その内にいろいろな問題行動を起こすようになるか、又は自分の心を殺したロボット的な人間になってしまう可能性が高いです。

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