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心の中は外から見えません。他人は子どもの心の中を直接知ることは出来ません。子どもが言葉でその辛さを表現したとき、子どもが辛い状態にあることを知ることが出来ます。心の辛さとは潜在意識の反応です。体に表現された辛さから当の子どもは辛いと言うことは分かっても、なぜ自分が辛いのかその理由が分かりません。
子どもが言葉で自分が辛いと表現したとき、大人はその子どもが辛いなら、辛くなる原因があるはずだと考えます。しかし辛さは潜在意識の反応ですから、子どもはその原因を言えません。原因が分からないということは原因がないと大人は考えます。そこで大人は子どもが嘘を言っていると理解します。子どもがおかしいと考えます。
子どもが自分の辛い原因を言ったとしても、子どもが言った原因とは必ずしも子どもが辛くなっている原因ではないです。子どもが言った原因を解決しても、子どもの辛さが無くならない場合が多いです。多くの大人は子どもが辛い原因を言ったとき、その原因を解決して、子どもを守ろうとします。そこで子どもが言った原因を解決する努力をして、子どもが言った原因を取り除きます。しかし多くの場合、子どもの辛さは無くなりませんから、今度は子どもがおかしいと考えるようになります。
大人が子どもの辛さを理屈から理解しようとするときには、大人は子どもの辛さを知ることが出来ないか、十分に知ることが出来ません。それは子どもに問題があるのではなくて、大人が子どもの辛さを理解できないからです。子どもは自分の辛さを理解できない大人に、自分の辛さを訴えなくなります。訴えれば訴えるほど子ども自身が辛くなるからです。子どもは言葉で辛さを訴えないで、症状や行動で辛さを訴えるようになります。