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< 子どもの心理 (1) | メイン | でもやっぱり学校に行って欲しい >
2007.12.04 13:48 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  office  | 推薦数 : 0

ある少年

 ある少年
 
 武広君は小学校五年生の男の子です。父親は公務員で、中学生の姉が居ます。武広君は学校が大好きで友達も多い、陽気なクラスの人気者と両親は説明しています。担任の教師から、授業中は落ち着いていなくて、いたずらを良くすると言われています。入学当初は担任から良く褒められていましたが、担任が替わった小学三年生の頃からそのように言われ始め現在に至っています。机にいたずら書きをしたり、同級生の鉛筆や消しゴム、ノートなどを隠したりしました。また、授業中周りの子どもに話しかけたり、整列をするときになかなか教師の指示を守らなかったりしていました。
 担任の教師から、その都度注意が来るので、両親は武広君と何度も話し合ったのですが、武広君は下を向いて黙っているだけなので、多くの場合父親が激しく叱り、母親が父親をなだめて、武広君に「もうこれ以上しないように」と注意をして終わっていました。けれど武広君はすぐにまた教師から叱られることをしてしまいました。ある時などは友達の教科書にマジックでいたずら書きをしてしまいました。ある時は掃除の時に箒を振り回して、窓ガラスを割ってしまいました。その度に母親が学校に呼び出されて、タカヒロ君と一緒に注意を受けました。タカヒロ君はその場ではしっかりとした反省の言葉を言いますが、すぐにまた担任に叱られることをしてしまいます。
 母親は男の子だし、反抗期も関係しているから仕方がないと思う反面、このままだと将来が心配だと思っていました。母親だけで武広君に注意をすると、カッと怒りだし、物を投げたり壊したり、壁やドアを壊したりしました。「クソババア」とか「おまえなんか死んじまえ!」「ばかやろ!」と言ったりしました。最近は武広の体が大きくなったせいか、!消えろ!担任の女性の教師から注意を受けると大声で怒鳴ったり、壁や机や椅子をけったりしています。学校内で問題児とされているようで、母親が校長から呼び出されたこともありました。そのようなときには父親が武広君を激しく叱りましたが、あまりに激しく叱るので武広君を守るために、母親が間に入らざるを得ませんでした。
 そのような武広君ですが、クラス委員もやったことがあります。運動会では応援団長をしました。学芸会では積極的に主役を希望したりしました。そのような役をしているときは、とても普段の武広君が想像できないぐらいにまじめに役をこなし、積極的なリーダーシップも取ることができました。けれど一端そのような役目から離れると、すぐに教師から注意されるようなことをしてしまいます。母親はそのような武広君を育てていったらよいのか悩んでいました。父親からは武広君への育て方が悪いと言われ、母親はノイローゼ気味になっていました。
 多くの人は、武広君の父親と同じように、母親の子育てが問題だと言っています。もっと厳しく育てるべきだと言っています。母親も母親なりに精一杯厳しく武広君をしつけして育てたつもりです。しかし現実は、武広君は学校で良い面と悪い面と両面を発揮して、人々の中には武広君は病気ではないかという人もいました。この武広君の心についての、武広君の立場からの説明は最後に行います。
 

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