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今まで、学習による反射的な行動と学習による情動行動について述べてきました。いずれも感覚連合野(知識の心)、前頭前野(意識の心)、運動連合野(反応の心)の密接な神経接合があり、意識の心が受けた刺激に対して、知識の心の情報を利用して、運動の心の情報を選択して反応しています。
その際に意識の心が受けた情報だけで、知識の心の情報を利用して反応の心の情報を選択して反応する場合が、慣れの反応です。それに対して意識の心が情動の影響を受けて、知識の心の情報を利用して、反応の心の情報を選択して反応をする場合が、情動行動です。
人間の大人には思考行動があります。意識的行動とも言えます。注意しなければならないのは、子どもに見られる意識的行動と判断される子どもの行動は、実際は反射的行動または情動行動であるという事実です。年長の子どもでは意識的な行動が見られる場合もありますが、そのときはきわめて情動が安定しているときです。
意識的行動の大本である意識的に行動しようとする動機(エネルギーと表現しています)はどこで生じるのか、それは未だにわかっていません。私は情動だと推定していますがそれは後ほどにして、意識的に行動をしようとする動機が前頭前野に働きかけますと、知識の心の中の情報をいくつか選択して、その選択した知識を用いて反応の心の情報をいくつか選択します。
その選択された反応の心の情報について、そのそれぞれの反応の心の情報から行動する前に、その反応の心からの情報で行動したときの結果を、知識の心の中から選択をして、それぞれの反応の心からの情報から行動した場合の結果を比較します。
その比較するのは情動です。選択された行動結果についての情報が生じる情動(クオリアという)の一番強い物が、それに相当する反応の心の中の情報を、反応という形で実行します。