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2007.06.12 15:30 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  office  | 推薦数 : 0

脳内での情報処理 (7)

日経サイエンス今年度7月号66ページから、「カラスはなぜ賢いのか」という記事が出ています。ここにかかれているカラスの行動は全て情動からの行動ですが、その情動からの行動が、カラスを取り巻く環境によりきわめて複雑多岐になっています。著者が知性と表現していますし、人間の知性にとてもよく似ています。状況判断という点では、カラスの永久記憶がきわめて多くあり、繊細に区別されています。その永久記憶から、鳥としては優れた反応の仕方をしています。

 それらは人間の思考ととてもにていますが、本質的に思考とは違います。著者はカラスに理屈=考え方=論理を想定しています。理屈、考え方、論理、それは思考の心の機能です。カラスでは自分が過去の経験から持っている状況判断とそれに連合した反応しかないからです。カラスの行動を観察する(この論文の内容)限り、試行錯誤をしても、状況に関する永久記憶を分析加工していないからです。

 著者は予測と言う概念で、カラスが論理を持っていると説明しています。しかしそれは人間における予測とは違います。過去の豊富な経験から、その状況にあった反応を選択しているだけであり、その反応は反射的に行われ、間違いが少ないです。人間の様に与えられた状況を分析して思考から答えを出すときには、答えを出すまでに時間がかかること、反応が状況にそぐわないことが、つまり間違った反応をしてしまう可能性が高くなります。

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