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2007.06.05 10:33 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  office  | 推薦数 : 0

脳内での情報処理 (6)

 この環境情報とその時生じた情動から行う反応は、思考行動にとても似ていますが、次々に生じる情動の変化が反応を選択するのか、自発的な思考という動機が反応を選択するのかという大きな違いがあります。子どもの場合受け取って環境情報とその時生じてた、または生じていた情動とで反射的の行動をします。

大人の場合受け取った環境情報を自発的な思考で、知識の心の情報から、過去の事実、陳述記憶をいくつか思いだし、それらを分析、加工して、その結果から、反応の心の中の反応情報を選択して、または加工して、反応をします。このような思考行動の場合、思考という過程を経ますから、受けた環境情報に対して、反応を開始するまで、若干の時間の遅れを生じます。

子どもの場合、環境情報から生じる情動が弱い場合、積極的に何かを得ようとする自発的な接近系の情動を生じます。その自発的な接近系の情動は大脳辺縁系の前部から生じて、眼窩上回から前頭前野に送られて、既に送られてきている環境情報を用いて、反応の心の中の情報から反応をします。

 

それは多くの場合遊びという形、何かに挑戦するという形で観察されます。これをエネルギーと表現しています。大人ではこの自然発生的な接近系の情報はとても弱いです。環境情報から生じる情動が弱いときには、大人は自然発生的に何かを求めようとする行動をしないです。

 このエネルギーと表現される、子どもらしさを発揮する、子どもの自然発生的な接近系の情動は、大脳辺縁系の中では単に接近系の情動ですから、環境情報から回避系の情動を生じる場合、既に回避系の情動が生じている場合には、それらの回避系の情動と相殺されて、子どもの自然発生的な接近系の行動は見られなくなります。その時の子どもの姿は、程度によっては落ち着いた子どもと見られたり、その程度が著しいと、動きの少ない、元気のない姿として観察されます。

逆にこの自然発生的な接近系の情動が強いと、子どもは落ち着きがないと感じられます。特にその自然発生的な接近系の情動に強くある方向性があるときにはADHDの子どもと理解されるようになります。周囲が子どもにその動きを押さえつけようとしても難しい子どもになります。

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