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< 脳内での情報処理 (2) | メイン | 脳内の情報処理 (4) >
2007.05.25 04:53 |  診療  |  研究  |  生活 / くらし  |  office  | 推薦数 : 0

脳内での情報処理 (3)

 意識とは何かという問題があります。意識には脳が機能しているという意味と、無意識に対する意識という意味での意識があります。心という意味での意識とは後者の、意識に登る、意識的に何かをするという意味での意識です。

 動物では注視の仕組みがかなり分かってきています。ある物に注目しようとする動機は大脳辺縁系の前部で生じていて、その情報が前頭前野眼窩上回から運動連合野(反応の心)に送られて、運動野から体中の運動器官に情報が送られて、目的の物体に注目することが出来ます。その注目した物体はあらゆる感覚、主として視覚を用いて認知されて、注目を維持できます。
 

 この注目の仕組みは同時にワーキングエリアにある概念=認知された物のタグにも働きます。個体外の物体やワーキングエリア内にある概念に注目している状態が意識をしている状態です。そのワーキングエリア内の意識という概念に注目したときに、自分は意識をしているという状態になります。ワーキングエリア内の自我という概念に注目したときに、自我意識=自分の存在を意識することになります。

  このように意識とは情動の接近系の一種ですから、情動の回避系が働いているときには働きにくいです。とくに子どもでは意識的な反応が完成していませんから、情動の回避系が働いているときには、意識的な反応は出来ません。また、子どもでは接近系の反応が強すぎるときにも働きません。大人ではこの意識的な反応が可能で、この意識的な反応の一つとして、情動を押さえることが出来ますから、大人では意識的な行動、理性的な反応が可能になります。

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