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四つの心
多くの人は自分の経験から、心とはこのようなものだと決めて議論をしています。つまり心というものが存在して、その心はこのようになっていると仮定して、その仮定から人間の行動を説明しています。心が人間の体とは独立した存在として考えています。精神世界を仮定して心の問題を考えるのが精神医学であり、多くの人が考えている心理学です。それを精神身体二元論といいます。
精神身体一元論があります。心とは脳の機能であるという考え方です。今まで十分に脳の機能が解明されていなかったので、現在精神身体一元論を信じる人は少ないです。ところが最近科学技術の発達で、脳科学という分野が急速に発達しました。脳科学で脳を直に調べられるようになり、脳の機能を直に画像にして見ることができるようになりました。
子どもの心を理解するには、脳科学を用いた精神身体一元論から考えないと理解できません。脳科学的には心は次の四つの心から成り立っています。
思考の心・・・意識的な思考や行動を指令する心
反応の心・・・学習した行動の仕方が蓄えられている
知識の心・・・学習した記憶が蓄えられている
情動の心・・・感情を生じる心
注釈
脳科学的には、心とは脳の機能です。脳の内でも学習可能な脳について心を考えています。学習可能な脳としては大脳新皮質と大脳辺縁系です。脳幹は生命そのものといって良いと思います。大脳新皮質と大脳辺縁系はその機能から4つの部分に分けられます。
前頭前野・・・・・思考の心
知識の心の情報を利用して、認知した情報への反応を決める
(反射的な反応と、人間では意識的な反応=顕在意識がある)
運動連合野・・・反応の心
学習した、刺激への反応の仕方(学習した操作記憶)の情報が蓄えられている
(ほとんどが潜在意識の情報である)
感覚連合野・・・知識の心
学習した陳述記憶が蓄えられている
(主として顕在意識で利用されるが、潜在意識に属する場合もある)
大脳辺縁系・・・情動の心
情動反応(感情と考えて大きな間違いにならない)を起こす心
(潜在意識である)