2008.10.14 05:07 |  研究  |  生活 / くらし  |  趣味  |  ブッシュマン  | 推薦数 : 0

アルゼンチンアリの恐怖

アルゼンチンアリ

夏頃から我が家の床にアリの行列が見られるようになりました。そういえば昨年、日光浴させようとカポックの鉢(室内用観葉植物)を庭に出したら同じようなアリが巣を作ったらしく、後日、鉢と台所の間に行列行進していました。最終的にカポックは根をやられ、衰弱しました。

今回のアリの本拠地は家の外です。行列を辿ると進入経路が分かります。サッシ戸の角の隙間とか、ドアのパッキンのめくれ返りとかよくこんなところを見つけたものだと感心したほどです。

写真は玄関脇の隙間から出入りするアリ君たちです。こういった侵入口を見つけたら直ちにパテで塞ぎます。そうするとしばらくアリの行列は消失します。でも直に次の穴を開拓してやって来ます。安普請したせいですね(汗)。

先日、テレビで温暖化と生物に関する特集をやっていました。たまたま見たら、アルゼンチンアリという外来生物を紹介していました。我が家のアリ君もこれかも知れないと思い調べてみました。アルゼンチンアリの特徴は、

  1. 攻撃性が高く、在来生物を駆逐する。
  2. 在来種のアリの巣を侵略し、幼虫等をエサにしてしまい、在来種を滅ぼす。
  3. 家に侵入し、行列行進する。
  4. 在来のアリより歩行速度が速い。
  5. 農業にも被害を及ぼす。

このアリは、外来生物被害防止法で特定外来生物として指定される侮れない害虫であることを知りました。一言で言えば、陸上のブラックバスですね。

体長2.5mm、黒褐色、触覚や脚が長い、しつこく家に侵入する、行列行進、潰すと臭い、通常のアリの3倍以上の速度で歩く・・・・。我が家の侵入者は間違いなくアルゼンチンアリです。新潟県での報告はあるのかな・・?

アリ君は、子供の頃にイソップ物語「アリとキリギリス」を読んで以来、尊敬すべき昆虫でした。したがって今までは床の行列を見てもほほえましく感じ、潰そうとする家内をたしなめたものですが、ことアルゼンチンアリに限れば恐ろしい特定外来生物、陸を走るブラックバスです。殲滅作戦をとることにしました。

まず巣を探しました。発見!

落ち葉の山に埋もれた木の下です。幼虫やサナギもいます。さっそく殺虫剤を散布しました。待てよ、よく見ろ!アルゼンチンアリよりずっと小さいし、歩行も遅い。しまった、誤爆だ。在来種の巣を攻撃してしまったんだ。これじゃあバクダッドの米兵と一緒だ。取り返しの付かない失敗でした。

次を探す。発見!

コンクリブロックに板を渡し、その上にクリスマスローズ、サンショウ、カラタチの鉢を載せてあります。直接地面に置くより虫が付かないだろうと配慮したつもりなのに、その板と鉢の間、板の下のコンクリブロックの穴に黒山の人だかり、じゃなくて、黒山のアリだかりでした。今度は間違いなくアルゼンチンアリです。頼朝公兄弟に情けをかけたがために滅びた平氏の故事を教訓に、徹底的に殺戮しました。辺り一面、死屍累々です。

その後も数次にわたって残敵掃討作戦を行いました。たまたま出撃中だったアリが帰還し、殺された仲間の屍を見て、臥薪嘗胆、捲土重来、お家再興、と復讐を目論まないとも限りませんから。

でも図鑑で見ると、これはアルゼンチンアリではなく、在来種のアミメアリかもしれません。習性も似ており、やたら行列を作り家屋に侵入するそうです。となるとイラク戦争みたいなもので戦争開始の大義がなくなります。アミメアリは頭部と胸部に網目模様があるとのことですが、老眼でよく分かりません(涙)。

アリの行列が隣家のデッキ下からこちらに続いています。敷地の境界に並べたレンガの隙間を通り、我が庭のゲンノショウコやカタバミの茂みをくぐり、西洋ガマズミの幹を登り、この枝先と交差したバラの小枝に移り、さらにツタの葉へ渡り、このツタがしがみ付いている塀を登って向こうの住宅に行列行進しています。ブラックバスであると確信を持てず士気の萎えた私は、空爆せずにただぼうっと見過ごすだけです。

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