「まちの病院がなくなる!?地域医療の崩壊と再生
」(井関友伸著、時事通信社)を読みました。
著者は自治体職員の経験もある行政と自治体病院経営の専門家で、昨今医療崩壊が進行する中、しばしばメディアに登場して適切な論評する注目℃満点の学者さんです。
私も一応、「なくなりそうなまちの病院」に勤務している都合上、出版される前からこの本が気になっていましたが、この度、病院の図書室で購入してもらいました。もちろん自腹で買ってもいいのですが、広く職員の皆さんにも読んでもらいたいと思い、病院で買った次第です(といいつつ、1900円得した気分です)。
内容は
はじめに
第1章 自治体病院・地域医療に何が起きてるのか
第2章 医師はなぜ病院から立ち去るのか
第3章 自治体病院の経営はなぜ限界を迎えているのか
第4章 自治体病院の経営をどのようにして変革するのか
第5章 地域医療再生への処方箋
第6章 病院PFIを考える
おわりに
となっています。
さすが現場をよく知っている、そのうえ専門的見地からの鋭い分析!私としては、何が問題点なのか曖昧模糊としていたものが、稜線を被ったガスが晴れて目指す銃走路が一気に見渡せるようになった気分で、とても参考になりました。
じつは私は1年半前まで民間病院に勤務していましたが、「他に誰も行ってくれない、もうお前だけが頼りだ、潰れたら骨だけは拾ってやる」といういつものセリフにそそのかされ、大漁大食、ではなくて医師大量退職で有名な自治体病院に勤務するようになりました。当時の気分としては、松方弘樹扮する真田幸村公、あるいはジョン・ウェイン扮するディビィ・クロケットって感じでした(笑)。ちなみに私の着任後、医者は一人も増員していません(汗)。
でも意気込んで乗り込んだのはいいのですが、どうもすれ違いが多い。なんと表現したらいいのか、漠然とした違和感・・・。職員の危機感が不足している、当事者意識も欠損している、そのうえ被害者意識まである、って印象でした。私が何か提案しても、「面倒だ」「ここにはここのやり方がある」「以前からこうやってやってきたのだ」という答えばかり。社保庁の例を出すまでもなく、公務員はこういうものなのかなあとあらためて認識した次第です。もちろんそうでない人もいますが、私の今の気分は、カンジキもはかずに深雪をもがき進む気分です(爆)。
いずれ当院も民営化する流れですが、PFIになってオリックスや大林組のカモには絶対なりたくないと決意した次第です。
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