先日ニュースで、古代エジプト女王ハトシェプストのミイラが同定されたと報道されました。ちょうどタイミングよく、「古代エジプトを発掘する
」(高宮いづみ著、岩波新書、1999年)を読んでいたので驚いた次第です。
高宮さんは、早稲田大学エジプト発掘隊(隊長吉村作治教授)の隊員です。読書途中まで女性であることを知らなかったのですが、調査隊の日常生活の紹介は女性らしい視点で興味深かったです。
吉村教授の一般向け著作も読んだことがあります。そのなかでカエムワセト王子の遺跡を発見したことを紹介していました。しかし教授の本では王子の歴史的重要性が記載されていなかったので、突然王子の話題が出てきてなにか唐突な印象を受けたことを記憶しています。
高宮さんの本にはカエムワセト王子の活躍がユーモアを交えて紹介されており、一発で王子と高宮さんのファンになった次第です。
さて、エジプト政府は寛大です。極東の異邦人に王家の墓々や古代の遺跡を発掘させてくれます。それに対して日本国では歴代天皇や豪族の古墳発掘を外国人どころか日本人にさえもなかなか許可しません。なにか明らかにされると困るような国家の重要機密でも隠されているのでしょうか?それとも単に、前例がないから、という小役人らしい理由からでしょうか。
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医学会もそうなのかもしれませんが、考古学会は超がつく程閉鎖的で、派閥が存在しています。(今も変わっていないと思います。)
地方の小型古墳ですら、主体部(埋葬部)調査は、文化庁が極力行わないという方針でいたため余程の事情でないとできませんでした。(現状維持を最優先。)
天皇陵は別格ですね。ご存知かと思いますが、天皇陵は宮内庁の管轄であり、文化庁は手出しできません。宮内庁は学術的裏づけなど必要なしとのスタンスですから、その発掘調査はおろか、前段階の測量調査すら困難な状況です。また、天皇陵と言われてはいますが根拠の極めて薄いものや、間違った同定がされているものが多数含まれているため、下手に発掘調査をして混乱させてはいけないというお役人の考えがあるようです。天皇陵となれば、必然的に聖域というイメージがあり、反対する人も多いのでしょうが、これでは日本の古代史研究は全く前進しません。残念なことです。
ところで家内の実家は長岡のざいごなんですが、庭から縄文土器が出てきます。
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