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当院は築40年、そろそろ建て替えが必要とのことです。鉄筋コンクリート建造物というと、磐石な巌のようなイメージでしたが、どうやら寿命があるようです。ただし政治家が建て替えが必要と言っても、本当に必要なのか、いつもの利権追及や箱物行政なのか、私としては疑心暗鬼です。

古本屋で「コンクリートが危ない 」(小林一輔著、岩波新書、1999年)を見つけました。建築後十余年の山陽新幹線高架橋が次々とひび割れを起こしたこと、築10年程度の公団分譲団地(埼玉県)でひび割れ、雨漏りが多発したこと等を最初に紹介しています。そして、アルカリ骨材反応、白華現象、中性化による鉄筋腐食、二酸化炭素の影響、海砂使用の害、セメント製造法の問題、手抜き工事、などなど恐ろしい話満載です。

2年前、耐震構造設計偽装が明るみに出て大騒ぎになりましたが、仮に構造設計が万全でも肝心の鉄筋コンクリートに問題があるとしたら、マンションなんか買えません。恐ろしい話です。

なお「コンクリートが危ない 」巻末には、付記として「分譲マンションへの対策」が約20頁書かれています。これからマンション購入を検討されている方、既にお住まいの方にはとても参考になるはずです。

ところで先日、当院オペ室廊下の窓から外を見上げたら、庇が崩落していました。築40年というのはこんなものなのか、それとも私の観察した限りでは鉄筋が入っていなかったので手抜き工事なのか設計ミスなのか、あるいは庇には最初から鉄筋が不要なのか、門外漢の私にはまったくもって不明です(汗)。

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