| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | ||||
| 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
| 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
| 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |

「楊貴妃の石像:一緒に写っている中国人女性は、通りすがりの観光客で私と関係ありません。あしからず」
秋の学会シーズンもようやく大詰め。
今回、西安でのIDDST(Drug Descovery)での講演を済ませ、今から帰国します。
ラボを随分空けていて、准教授以下、皆さんには随分ご迷惑をお掛けしており、申し訳ないと思っています(てか、いない方がいいのかも・・・泣!)。
ここ数年中国によく縁があるのですが、初めて来たこの西安は、また独特の都市です。
紀元前に中国はここから始まり(秦)、シルクロード、蒋介石の西安事変など、様々な歴史を見てきた街なのですが、今は北京に遅れてようやく開発され掛かっている都市だとか。
ガイドさんの話では、中国50年を知るには広州、100年を知るには上海、500年を知るには北京、そして5000年を知るには西安、という言葉があるそうです。
6000年前の新石器時代に、既に青銅器を作っていた文明が、この西安にあったというから驚きです。
秦の始皇帝の遺産を、項羽が破壊した後も残っています。
また蒋介石が捕らえられた時、撃たれた銃弾の後が、いまだ壁に生々しく残っていました。
このように歴史に、そしてその時代に生きた人たちの想いに、心を馳せることは、何とも言えず不思議な気持ちになりますね。
ヨーロッパとはまた違う、そして歴史の浅いアメリカでは決して味わえない歴史が、そこにはあります。
今回はシルクロード関係は時間が無くて観光できませんでしたが、次に機会があれば、是非行きたいものです。
国、そして国柄とは、やはり歴史と文化を大事にして、初めて成り立つものだ、とつくづく思った西安出張でした。
ではまた!
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
秋は学会を含めてやたらと用事が多いですね・・・。
しばらくブログ更新をさぼっていたら、最近では「クリックする気も起きなくなった・・・」と、お叱りを受けています。
ごめんなさい!
さて、今日は最近目にした素晴らしいコラムをご紹介しておきます。
日経メディカルオンラインに掲載された、
「【緊急特別寄稿】小松秀樹が語る「医療に司法を持ち込むことのリスク」
(http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_9801_162058_4)
これは絶対に読んでください! あの「医療崩壊」の小松先生です。
この文章で、私の頭の中のもやもやがスッキリしました。
Atsullow先生のブログでも話題の「医龍2」。
私もそれなりに楽しんで見ていますが、どうも最近のマスコミが取り上げるドキュメントやこのようなTV番組は、世間に「神の手(ゴッドハンド)」をあがめ奉る風潮を煽っている気がしてなりません。
小松先生は社会学者ニクラス・ルーマンの学説を引用し、「司法・行政(官僚)・マスコミ」を「規範的予期類型」、「医療・工学・航空運輸」を「認知的予期類型」という考えで整理なさっています。
平たく言えば、
・前者は規則(法律)を遵守することを仕事にしており、その範囲内でのみ思考と判断を許される。
・後者は不確実な事象を科学的に分析しつつ、最小のリスクで最大効果を得るという発想をし、一定の基準を創る。従ってその時々において(科学技術の進歩や新しい事象の出現など)、その基準は随時更新され、常に新しいものに生まれ変わることを許容する。
ということです。
これは素晴らしい。本当に素晴らしい類型です。
つまり「司法・行政(官僚)・マスコミ」の発送や判断を「医療・工学・航空運輸」へ適応することは、その健全な進歩を阻害するという意味なのです。
確かに医療事故や航空機事故は、悲しむべきことですが、人間が行っている業である限り、「ヒューマン・エラー」は避けられません。必ず一定頻度で発生します。
これはゴッドハンドの手術でも、全く同様なのです。
社会が健全に発展するには、いかにしてこのヒューマンエラーを最小限とするか。
言い換えれば、ヒューマンエラーの発生は「システムの問題」を多くはらみます。これを個人の問題にすりかえている間は、そしてシステムを改善する努力をしなければ、いくら色々と規則ばっかり作っても、いつまでたってもヒューマンエラーは無くならないのです。
余談ですが、私は出張によくANAを使っていますが、ANAのヒューマンエラー対策システムは素晴らしいと思います。
(機会があれば、また書きたいと思います)
ヒューマンエラーの発生について、それを個人の問題に帰結させる風潮が、医師への刑事罰の乱造的適応、マスコミの個人叩き、そして官僚の保身的行動につながっていくのです。
これは国家がシュリンク(衰退)していく過程で見られる、非常に危険な風潮です。
医療をシステムとして捉え、世界で最も効率のよい現状を、より健全にしていくことを主張する、小松先生には大賛成です。
日本医師会は内部でごたごたしている場合ではありません。
今、立法・司法・行政にしっかりとした手を打っておかないと、国家100年の計ならぬ、100年の失態として日本の歴史に刻まれることでしょう。
固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)