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< この国は、なんて傲慢なんだろう!〜美しい... | メイン | 息子を見て思うこと >

輝く国って? 〜イギリスの例

よね様 / 2007.03.13 03:53 / 推薦数 : 4

「日本って、どうしてこんなに雑用が多いんだろう・・・」
なんて考えながら、真夜中に久しぶりの更新です。

Keystoneから帰って、全く余裕無し。今週なんか、ありがたいことに8回も飛行機に乗せて頂いています(先週4回・・・)。明朝一番の学会ワークショップでお話しするため、慌ててスライド調整中。どうやら一段落です。

最近、飛行機の中で「シティが活況」という新聞記事を読みました。英国を知らない人は「シティ? 街? 市?」なんて思うかもしれませんが、英国に留学していた私にとっては、懐かしい響きです(もう10年前)。

英国・ロンドンでの暮らしは、私は大嫌いだったのですが(とにかく食べ物がまずい!)、その社会と成り立ちは、日本と比較して色々と考えさせることが多い。
誤解を恐れずものすごく単純化してお話しすると、ロンドンはもともとシティを中心とした商人の街でした。今の王室の祖先である海賊が、まずウェールズに住み着き、そのうちに「リッチなシティが欲しいなぁ・・・」と思いつきます。ただしシティはお金はあるは、ギルド(互助会みたいなもの?)を作って力も持ってるし、潰すより仲良くした方が得だな、と判断した王室の祖先は、「オレ様がお前たちシティを護ってやる」と厚かましくゴーマンかまして、ウェストミンスター地区へ政治の拠点を移しました。そしてテムズ川を上ってくる外敵からシティを護るため、あの虐殺で有名なロンドン塔を作り、政治を始めたのです。ちゃんちゃん。
従って、英国領土での王室の起源はウェールズなので、亡くなったダイアナ妃は「プリンセス・オブ・ウェールズ」というのだ。どうですか、勉強になったでしょう。
本当かどうか見たことはないが、聞いた話では、今でもエリザベス女王がシティの敷地内に入るときは、ちゃんとシティメイヤー(市長さん)が出向き、剣(?)の交換の儀式をしてから入るそうな。
(ちゃんと知っている人は教えて下さいね!)

どうでもいいですが、これは私が多感な青年時代を過ごした博多の成り立ちと似てて、博多商人のいるところに岡山から出てきた大名(黒田さん)が福岡城を建設し、博多商人を護ったそうな。ちなみに岡山に福岡って場所があるそうです、知ってた?

さて前置きが長くなったが、英国で研究をしていて考えさせられたのは(私はロンドン大学、といっても建物はなく、実際はそれを構成するカレッジの一つ、インペリアルカレッジで遺伝子治療の研究をしていたのです)、委員会などの考え方の合理性。
また少し脱線しますが、英国の研究者は、実は多少ひねくれています。これはアメリカに対して。
アメリカという国は「英国の落ちこぼれが作った国」という意識は当時でも(恐らく今でも)根強く、「世界中で一番英語がヘタなのは、なまった英語を厚かましく堂々としゃべっているアメリカ人。」と平気でゴーマンかまします。でも、アメリカのダイナミズムとパワーには、多少忸怩(じくじ)たる感覚があるらしく、私のボスも「研究のマテリアルに、アメリカ人が作り出した技術は採用しない。だから私は日本と組むのだ。」などど堂々と言っていました。

このような英国人だから、例えアメリカがシステムを作っても、それをそのまま採用しません。遺伝子治療の審議で言えば、アメリカではIRB〜RAC/FDAという経過をたどり1年以上掛かります。日本もシステム上はアメリカに準じていますが、どうしても委員会の権限と議論が「あいまい」になりがちです。さらに省庁とのやり取りのプロセスが極めて煩雑(とにかく要求される紙の量が半端じゃない)であり、またFDAがwebでオープンにしている詳細なガイドラインや文例などのように、具体的にいざ書類を作成するときに参考にできる基準がないので、その時々と担当者により状況が変化し、現場にいる人間としては、正直に言って閉口します。私の経験では、IRB1年、省庁3年半。この話をすると、アメリカ人、英国人の研究者は、目を丸くします。
ところが英国では、明確に委員会の役割を分割し、科学的側面を議論するGTAC(Gene Therapy Advisory Committee)、安全性を審査するMCA(Medicines Control Agency)、そして倫理を審査するIRBが、それぞれ必ず半年以内に結論を出します。ラボに出入りしている研究者(医師)に「英国の審議システムは合理的に出来てるね。」と言いましたら、「システムをハイ・スループットにすることで、医師・研究者に対する負担を最小限にし、質を保ちつつ合理性を最大に発揮するという配慮だろう。アメリカと同じ土俵ではアメリカには勝てないのは明らかだ。英国は英国の土俵で勝負する。この場合土俵を作るのは国であり、国も私たちと同じ認識だということだろう。」と言っていました。

最近、我が国でも「国策」という言葉は頻繁に出てきますが、本当に日本という国は国策を考えているのか? 前例主義の落とし穴に陥っていないか?

英国の例は、それを考えさせるものです。

・・・・以下、次回。

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 今ケンブリッジにおりますが,イギリスの一般市民の反米感情は相当強く,アメリカ訛りの英語への当てこすりから始まり,右側通行への揶揄(これは大陸に対してもです),日付の書き方をおちょくり,勿論ブッシュはけなされ,はては野球などはスポーツでないと言い出す始末です。もっとも,クリケットがcommonwealth(旧連邦)以外ではあまり親しまれていないという事実には無頓着ですが…(笑)。
 それはさておき,イギリス人は日本人のようにがむしゃらにベンチワークをせず,手を動かす前に頭を動かしているという印象が強いです。その辺が,システムを作り出す際にも生かされているのかもしれないという気がいたします。日本では何をするにも区分,領域があいまいで,結局現場の人間が最後には仕事を押しつけられ,それが知的資源の浪費,効率の低下につながっているのかもしれません。これでは国際競争どころではないですね…
written by bosendorfer / 2007.03.13 09:39
よね様 先生、bosendorfer 先生 こんにちは、初めまして。
ボクはこの春からロンドンに勤務する予定です。

イギリスの話を興味深く読ませて頂きました。
これからもよろしくお願いします。
written by たける / 2007.03.13 12:05
bosendorfer先生、たける先生、カキコありがとうございました。

たける先生は何とこれからロンドンへ行かれるのですね。有名な小児病院がありますよね。私の前任だった大学病院の病院長(女性病院長)も、そこへ留学なさっていました。

行ってみると色々ととまどうことも多いと思いますが、気負わず、楽しむことが第一だと思います。私は最初、生真面目な性格(?)が災いして、なかなかなじめず、今考えるともったいないことをしたと思います。

せっかくの海外生活、エンジョイして下さい。
written by よね様 / 2007.03.13 18:26
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written by ブランド バッグ コピー / 2012.03.15 15:54

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