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Keystoneで最初の夜を過ごしています。
中途半端な投稿のつづきを考えていたところ、こんな記事を見てびっくりしました。今日はまたまた別の話で行きます!
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万能細胞の論文に欠陥 02年ネイチャー誌掲載
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2007年2月26日】
【ワシントン24日共同】2002年の英科学誌ネイチャーに掲載された、体のどんな組織にも分化する胚(はい)性幹細胞(ES細胞)に似た万能な細胞をマウスの骨髄から取り出したとする米ミネソタ大の研究論文について「重大な欠陥がある」との調査結果を同大がまとめた。AP通信が23日、伝えた。
受精卵を壊してつくるため倫理的な問題が指摘されるES細胞の代わりとして使える細胞の可能性を示した有名な論文だが、ほかのグループが実験で完全に再現できないことから、内容が疑問視されていた。
AP通信によると、キャサリン・ベルファイ教授のグループは論文で、マウスの骨髄から取り出した細胞が心臓や神経、肺や肝臓などの細胞に分化したとした。しかし調査の結果、同大は「分化した細胞の確認に重大な欠陥があり、結論は間違いの可能性がある」とした。意図的なでっち上げではないとしている。
問題を指摘した15日付英科学誌ニューサイエンティストは「別のマウスの細胞のデータが流用されている」とした。ネイチャー誌は「論文の著者と連絡を取り調査中だ」と答えているという。
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私はもともと、2005年頃までの幹細胞生物学は、結構いかがわしい論文が多いな、と思っており、この論文もその範疇に入れていましたが、それは取りあえず置いておきます。また恐らくチクッた人間もいるはずですが、それも置いておきましょう。
私の疑問は、「何で、この内容が共同通信の記事なの?」ということです。
論点は1点のみ。「意図的なでっち上げではないとしている。」なら、悪い言い方をすれば、「思慮の浅い研究者が功を急いで、目の前にあるデータを客観的に判断できず、間違った解釈をした。」、つまり基本的には不可抗力であるということであって、もともと存在しないマウスの解析をしたとする某国立大学のねつ造論文や、韓国のES細胞のねつ造とは、本質的に違うのではないの???
アメリカはもともと、それを追っかけている日本もそうですが、Natureなどの超一流雑誌は時代の最先端の論文を掲載するため、業績を求められる研究者の中には、「このデータでそこまで言うか?」という魅力的に見える論文を書く傾向にあります。従って、私の関係する分野だけで見ても、Nature+Nature姉妹紙やScienceに掲載された論文は、もちろん多くは大変立派なものですが、一部には「いくら何でもウソでしょう?」というもの、再現性なんて全く取れないものも多く含まれているのは間違い無いのです。
論文はあくまで論文。研究者が自分の仮説とその証明(必ずしも正しく無い場合も含まれる)を表現する場であって、それは教科書とは違うのです。再現性のない論文は、一時期は一世を風靡しますが、やがては風化していくもの。論文が出た後、数多くの追試で確認され、多くの研究者が「正しい」と認知したものだけが、やがて真理として教科書に残っていくものなのです。
私があえてこれを主張するのは、「意図的なねつ造を含まない、データ不備や解釈の間違いが問題にされる社会になると、科学者の世界は大混乱に陥り、その存立すら危ぶまれる」からです。
今日のオレ様な一言。
「ねつ造は罰せよ! 間違いは軽蔑に止めよ!」
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