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朝日新聞 コラム 偏西風 平成17年 8月 朝日新聞記者さんのレース完走(感想)記です
九死に一生
濁流にのまれた時、一瞬、「死」という言葉が頭をよぎった。
先月31日にあった遠賀川川くだり大会で堰の手前でイカダの接岸に失敗、いかだが流され、追うように3人が堰に流された。なすすべも無く濁流にもまれ、何回か浮き沈みを繰り返した。十数秒ほどの時間がとてつもなく長く感じられた。
マリンスポーツで何度か波に巻かれたことはあったが、川は岩場だけに危険度は高い。
もし頭でも打っていたら、と思うとぞっとする。後の2人も怪我も無く無事だったが、濁流にほんろうされる体験にショックを禁じえなかったようだ。
幸い、いかだも壊れず、そのままレースを続け、全国でも最長規模とされる23kmの行程を完走した。
予行演習では何事も無く接岸できたが、明け方からの雨で増水していたこと、ほかのイカダと接触しそうになって、接岸後の対応が遅れた、などが重なって先頭の漕ぎ手として手痛いミスをしてしまった。なにより、同僚を危険な目に合わせたことが悔やまれる。初参加で完走した喜びも、ほろ苦い。
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