原発推進を図る寺島実朗氏の『ベストミックス』論==仮に「原発2割」でも排出される核廃棄物==二度と起こしてはならぬ原発事故==

 

インタビュー:原発構成比2割は必要、「国策民営」見直しを=寺島実郎氏

2012 02 16 17:41 JST

 [東京 16日 ロイター] 国のエネルギー政策見直し議論に参加している日本総合研究所の寺島実郎理事長は、ロイターのインタビューで、原子力発電は今後も一定割合は必要との考えを強調した。

2030年時点での総発電量うち2割を原子力で賄うべきとしている。

ただ、現行の「国策民営」による運営体制は見直すべきだとして、「9電力に日本原子力発電、電源開発(9513.T: 株価,ニュース, レポート)からも原子力分野だけは取り出して、そこをより国家が責任を持って運営管理する態勢にした方がいい」と指摘した。

国による1兆円規模の公的資本注入が検討されている東京電力(9501.T: 株価, ニュース,レポート)の経営問題について同氏は、「東電を生かさず殺さずでは経営が成り立たない。(資本注入に続く)サブジェクト(課題)2として原子力政策を見直して方向付けしないと、一時逃れの国有化論になる」と述べ、原子力体制の見直しを軸に新しい電力供給システムの方向性を示す必要があるとの認識を示した。

寺島氏は、2030年における原子力比率を50%以上(09年度実績29%)に引き上げるなどの「エネルギー基本計画」(10年6月策定)の見直しを有識者が議論する総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)基本問題委員会の委員を務める。

インタビューの主な内容は以下の通り

――東電の経営再建問題では、国有化の方向で検討が進んでいるが、世界最大の民間電力会社(販売電力量ベース)に国が資本を入れることは、大きな社会的実験になると思うが。

「その前提として原子力をどうするのかに踏み込まないと、東電をどうするのかという問題に至らないと思う。なぜなら、これは基本的に原子力問題だから。仮に日本が原子力発電をギブアップしても、2030年頃に東アジアの国々で原発が林立しているのは間違いない。その中で日本が平和利用に徹して、今回の事態の総括を含めて原子力の技術者と技術基盤を持ちこたえていることは重要なことだ」 

「原子力に反対だと言っている人のほうが真っ当な人が多い。それぞれの立場から深く考えた人たちが、原子力は等身大ではない技術だから止めた方がいいという議論が出てくるのはよく分かるが、安全制御に挑戦するという議論だってある。

先進国は、日本がLNG(液化天然ガス)など化石燃料にシフトしていくことは困ったものだと思っている

だから、(2030年の電源構成として)原子力で2割、再生可能エネルギーで3割、省エネルギーで需要1割減、残り4割を天然ガスなど化石燃料でつなぐというのが日本のベストミックス・シナリオだ

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE81K3YH20120216 

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かねてからエネルギー政策で原子力発電を含む「ベストミックス」論を主張していた寺島氏ですが、今回は「原子力2割」という具体的な形で提案しています。

その主要な根拠は、「いずれ東南アジアにはできる原発への技術上の指導的立場を存続させるため」とのことでした。

果たしてそうなのか・・・・・

その指導的立場の維持のために、これだけ危険性が判明した原発を存続させる必要があるのでしょうか。

現状では、この4月には国内の全ての原発が休止することが濃厚です。

それでも電力供給の目途が立つならば、福島原発事故で身をもって判った危険性を持つ原発を維持することの根拠は総崩れです。

仮に、電力供給が厳しい場合でも節電と再生可能エネルギーの開発で将来のエネルギー計画を作るのが本道ではないでしょうか。

にもかかわらず、この時点で敢えて「2割原子力」のベストミックス論を振りまくことは、原発を何とか推進しょうとする彼の強い意思の現れです。

仮に「2割原発」としてもそこから出される核廃棄物の処理が確立されていない現在に、光来の人類と地球環境に耐え難い負担を負わせるのです。

寺島氏の言う「ベストミックス」論は、『脱原発』を願う人々からは到底受け入れることのできない「暴論」として注意すべきものではないでしょうか。 

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