日本の3.11は、国際的課題==「脱原発」と「人権尊重の被災地復興路線」が必要==
終わりと始まり
1996年にノーベル文学賞を受賞したポーランドの詩人シンボルスカは、非政治的な言葉を貫くことで政治に対抗する力を獲得するポーランド詩の系譜に連なる作家とされる。彼女の詩を翻訳した文芸評論家沼野充義さんは、「その頂点」と高く評価する
▼93年に発表された代表作「終わりと始まり」は、こう語りかける。<戦争が終わるたびに/誰かが後片付けをしなければならない/物事がひとりでに/片づいてくれるわけではないのだから>。きょう、あの9・11から10年、3・11から半年になる
▼誰かが瓦礫(がれき)を道端に押しやらなければならない。泥と灰の中に、ガラスのかけらに、血まみれのぼろ布の中に、誰かがはまりこんで苦労しなければならない-。シンボルスカの言葉はいまを生きる私たちの心の奥に、低く真っすぐ響く
▼「テロとの戦い」は、世界に不寛容の種子をばらまいた。震災復興の歩みは、もどかしさが募る。原発災害では途方もなく長く険しい道のりが待ち受ける。それでも、立ち止まるわけにはいかない。生きる場を確保するために
▼だが、詩人は見逃さない。<片付け>のさなかにも、<退屈した人たちが/そわそわし始めるだろう>と予言する。それは「あの日」から何も学ばず、再び災厄への道を選ぶ愚かさへの警告だろう
▼<アメリカに九・一一日本に三・一一瞑(めい)して想へ>(長谷川櫂)2011・9・11===================
アメリカの9.11 と同様に日本の3.11 は、わが国はもとより国際的に重要な問題提起をしています。
その第一は、いうまでもなく原発事故に起因する放射能被害に関してです。
アメリカ・スリーマイル事故、チェルノブイリ事故に続く第3の世界的原発事故であることはいうまでもありません。
我々は3度目の「原発事故」で、「脱原発」へと舵を切る貴重な現実と向き合っているのではないでしょうか。
そうした中で、3.11からの復興の基本点は何か・・・・。
それは、『脱原発』と『人権尊重の被災地復興路線』ではないでしょうか。
「脱原発」は、日本がこれをやりきる立場に立つや否や、特に環境問題における世界のリーダーとしての役割を果たさざるを得ません。
「人権尊重の復興路線」とは、あらゆる分野、例えば雇用問題、住宅問題、医療・介護問題、産業振興などで、地域住民の生活と命、雇用とコミュニティが守られは点させる方向がしっかりしていることです。
明日への生活への不安の第一は雇用問題です。
被災者の生活再生のために必ず必要な「仕事」を国と自治体の責任で作り出すことです。
ここで、「民間の活用」なる文言を持ち出すことは、国と自治体の責任を投げ捨てることになります。
また、医療・介護についても同様な視点が大切です。
災害前からすでに崩壊していた、東北地方の医療体制は、この災害で壊滅的な打撃を受けています。
地域的にも、もっとも困難な医療状態に置かれてる被災地の医療を再生させることは、日本の医療制度改革が誰のためにやるのかの試金石なるのです。
『健康で文化的な生活を送る権利」がすべての国民が有しているのですから・・・!!!
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