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大阪、「釜ヶ崎」・あいりん地区、2010424日(土)午後・・・

 

高知で開催された学会の帰りに、大阪、「釜ヶ崎」・あいりん地区に足を運んだ。 

大阪環状線新今宮駅で下車

西口へ向かう渡り廊下からあいりん労働公共職業安定所と大阪社会医療センター付属病院(看護師募集)の大きな建物が目に入る。

そのまま西口から外へ出るとそこが「釜ヶ崎」、職安の大きな建物が迫ってくる。

 

歩き出すと、ある独特な『臭い』を感じる。 町全体は、物理的にはこぎれいな感じだが、どことなく作られた「清潔さ」。 

舗道上に、中古の小物売りの露天が三軒、店を出しているが、お客はあまりなく、店主は、退屈そうに携帯電話をいじっている。

 幹線通りのホテルは、安全そうで、時々外人のバックカッカーが出入りしていた。料金は、2000円ぐらいから・・・・。自動販売機は、最低50円のものから120円で様々。

 幹線道路には立派な「アパート」と一時預かりがあり、「生活保護」取り扱いの勧誘あった。しかし、裏路地ではそうとは行かない古びたアパートも。

 時々、制服警察の自転車パトロールある、しかし、女性は殆どいない。 

おそい昼食のため「200円の素うどん」に唐辛子をたっぷり入れて、腹の足しにした。付け足しの一品おかずは全て追加料金。立ち食い、料金先払い食堂で「おばさん、ご馳走様」「は~い、ありがとう!!」こんなやり取り。一瞬、それまでの緊張感が薄れていった。

 所々の道端に2~3人が腰かかけてワンカップで酒盛り、まだ外は明るいというのに・・・・。

今日の不景気と経済政策の失敗からか、失業者の著しい増大。元気そうな体格のいい中年失業者?も多い。足元を見るとサンダル履きが圧倒的、靴を節約しているためなのか。

 職安の一階、二階へと足を進めた。すると床に横たわっている人々が結構いる。室内は暗く寒い。たまにはゴミ箱を覗く人も・・・。 

 

午後3時過ぎに、人々がならび始める。道行く人に尋ねると、「今日はパンの配布がある」とのこと。

 山王シロアム教会の安田正幸牧師らが中心の「食料配布」が始まった。

ロールパンとスパイスカレー(カレーの香辛料は、安田氏がインドで購入した体に良いもの)月2回実施、12年前から続けているとのこと。

 3時過ぎから並び始め、日陰の寒風の中でおよそ200人、4時から1時間かけて1000個のロールパンと200個のスパイスカレーを配布。

 配布するメンバーにも失業者が手伝い、教会メンバーと一緒に配布。2回目を並ぶ人たちもいる。(配布者はこれも知っていて配布)

 彼は言う「栄養が悪く、抵抗力がない」「アルコールを飲んで気持ちよく逝く」昔はホームレス、今は失業者が多くなったとのこと、身なりは割合良い。

 

 安田正幸氏が私に尋ねてきた

「このあたりで仕事をいているのですか?」

「こうした配布で彼らに喜んでもらえるのが嬉しい、やりがいを感じている」

「札幌でもやっていますか?」

「全てをあるがままに受け入れることが必要」

「何時間も話をしてくれないこともあり」「話は、はじめは過去のことばかりですが・・・」

「その中から全てを受け入れて、明日への希望を少しもてる様にする」

「最近は失業者が多い」

 こうしたやりとりにも何ら気負う様子もなく、淡々と「食料配布」を続けてゆく。 

左小指を骨折し、大腸ポリープのある方が、私に話しかけてくる。

「骨折はいつごろ治るのか?」

「ポリープはとったほうがいいのだろうか」など、実に人懐こい!!! 

そうしたら別の人が

「今度の冬は、このあたりの路上で凍死した人が12人いたよ」とあっさりと言っていた。

 そんなやりとりをしているうちに、食料配布が終わった。

 

 すると、今度は、別の列が待っていた。 

その日の無料ベットを確保するためのチケット配布。

 みんなが歩き進む方に一緒についてゆくと・・・その行き先は、粗末なプレハブ制の「簡易ベット施設」。その日その日の寝床を矢と確保しているのだ。

 そこへ行く途中、アパートの軒下ではすでに野宿を開始?した人が毛布に包まっていた。「簡易ベット」のチケットにあぶれた人なのか・・・。

 

 時刻は、すでに午後6時を過ぎ、異常気象下で急速に外気が下がっていた。

 経済不況と政治の自壊が進行する日本とはいえ、夕食用の4~5個のロールパンとスパイスカレーのために寒風下に2時間近くも列を作る失業者。

 一冬に12人も凍死してしまう路上生活者たち

 今日の日本の貧困状態とそれを解決出来ない政治のあり方に腹の底からの怒りを禁じることが出来なかった。

 たった数時間の「釜が崎」だったが、その実態とそれが発する「意味」をこれからもっともっと考え行動することを誓って、そこを後にした。

 次回の大阪行でも必ず「釜が崎」へ来ることを考え、新今宮駅をたった環状線の中で関西行の予定を立て始めていた。

 そして、今度は平日の朝から晩まで・・・そして、宿泊も「釜が崎」、医療センターへの訪問など・・・・。

 

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 「普天間」は国外・県外へ 4・25県民大会、9万人が参加

2010425 琉球新報

 「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」(実行委員会主催)が25日午後3時すぎ、読谷村運動広場で行われた。普天間飛行場の県内移設の反対を訴える超党派の大会は初めて。大会実行委は、渋滞で会場に到着できなかった人(1万人試算)を含め9万人が参加したと発表した。 県議会が2月に全会一致で可決した意見書に基づき、日米両政府に県内移設の断念を求める大会決議を採択した。 
  大会であいさつに立った仲井真弘多知事は「政府は1日も早く普天間の危険性を除去してほしい。ネバーギブアップで、公約に沿った形でしっかりやってほしい」と述べ、先の衆院選で鳩山由紀夫首相が約束した県外・国外移設の履行を求めた。さらに「普天間問題は沖縄だけの問題ではなない。過重な基地負担の軽減に手を差し伸べてほしい」と呼び掛け、日米安保をめぐる本質的な議論を深めるよう全国に向けて訴えた。
 県内移設の反対を県民の総意として訴えた大会は、5月末の決着を目指した政府の移設先見直し作業に大きな影響を及ぼす。参加者は大会のシンボルカラーである「黄色」のTシャツや小物、ステッカーを身に付け、県内移設に傾く政府に「イエローカード」の意思表示を発信した。。【琉球新報電子版】

大会決議文
 普天間飛行場の返還は平成8年日米特別行動委員会(SACO)合意から13年経過した今なお実現を見ることはなく、その危険性は放置されたままです。
 しかも、平成16年(2004年)8月13日に発生した沖縄国際大学構内への米軍海兵隊所属CH53D大型輸送機ヘリコプターの墜落事故は、市街地に位置し、住宅や学校等が密集する普天間飛行場の危険極まりない現実を明らかにしました。一歩間違えば大惨事を引き起こしかねず「世界一危険な飛行場」の存在を改めて内外に明らかにしています。しかも、平成18年(2006年)の在日米軍再編協議では同飛行場の全面返還を合意しており、県民や宜野湾市民は、最も危険な普天間飛行場を早期に全面返還し、政府の責任において跡地利用等課題解決を求めているのです。
 私たち沖縄県民は、去る大戦の悲惨な教訓から戦後一貫して「命どぅ宝」、基地のない平和で安全な沖縄を希求してきました。にも関わらずSACO合意の「普天間飛行場条件つき返還」は新たな基地の県内移設に他なりません。
 県民の意思はこれまで行われた住民投票や県民大会、各種世論調査などで明確に示され、移設先とされた名護市辺野古沿岸域は国の天然記念物で、国際保護獣のジュゴンをはじめとする希少生物をはぐくむ貴重な海域であり、また新たなサンゴ群落が見つかるなど世界にも類をみない美しい海域であることが確認されています。
 名護市長は、辺野古の海上及び陸上への基地建設に反対しています。また、勝連半島沖埋め立て案についてはうるま市長・市議会ともに反対を表明しています。
 よって、私たち沖縄県民は、県民の生命・財産・生活環境を守る立場から、日米両政府が普天間飛行場を早期に閉鎖・返還するとともに、県内移設を断念し、国外・県外に移設されるよう強く求めるものです。
 以上決議する。
 
大会スローガン
 日米地位協定の抜本的改定を求める。
 返還後の跡地利用を促進するため、国の責任で、環境浄化、経済対策などを求める。
 返還に伴う、地権者補償、基地従業員の雇用確保を国の責任で行うよう求める。
     2010年4月25日
     4・25県民大会

沖縄普天間基地移設問題が、いよいよ正念場に差し掛かっています。

鳩山首相が自ら切った期限が5月末であるにもかかわらず、その展望が全く描くことができません。

ついには、辺野古移設という従来の方針に回帰しそうな有様です。

本日の「県民集会」で見せた沖縄の声は、党派を超えた県民の総意としてこれまでのどれよりも力強く感じることができました。 

また、普天間問題がこれまでの延長線上にあるのではなく、沖縄だけの問題ではなく、日本全土と日本国民全体に問われている課題であることがいよいよ鮮明になってきました。

ここにいたって鳩山政権のとる道は、選挙公約どおり「県外・国外移設」か、其れができなければ、「普天間基地撤去」を掲げてアメリカと交渉を開始することです。

終戦直前の沖縄戦で沖縄県民のかたがたの多大な犠牲を強い、戦後は、日本国土の6%しかない沖縄に、全国の米軍基地の70%を押し付けているのが現在の日本です。

安保条約50周年の今日、在日米軍基地が本当に必要なのか、日本の安全保障体制はどうあるべきなのか等の議論を国民の前に提起し、その中で沖縄の基地問題を全国民の問題としてゆくべきではないでしょうか。

今からでも遅くはありません。

これまで繰り返してきた、移設場所探しの不動産会社的行動をやめ、「普天間基地撤去」の要求を沖縄県民をはじめとした日本国民の声を力にして対米交渉を直ちに開始することを鳩山内閣に要求したいものです。 

 

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免疫学者、エッセイストの多田富雄氏が死去
2010年4月21日   提供:読売新聞 
 世界的な免疫学者で、エッセイストとしても知られた多田富雄(ただ・とみお)さんが21日午前10時31分、前立腺がんで死去した。76歳だった。
 偲(しの)ぶ会は6月18日午後6時30分、東京都千代田区丸の内3の2の1東京会館。自宅は文京区本郷6の24の5。喪主は妻、式江(のりえ)さん。
 茨城県生まれ。千葉大医学部で学んだ。免疫の仕組みで重要な働きをするサプレッサー(抑制)T細胞を発見、1971年の国際免疫学会で発表し、ノーベル賞級の業績と評価された。のちに国際免疫学会連合会会長などを歴任。84年、文化功労者。 
 免疫学を土台に、独自の生命論、文化・社会論を展開、文筆業でも活躍した。93年に「免疫の意味論」で大佛次郎賞、2000年に「独酌余滴」で日本エッセイスト・クラブ賞を受けた。
 01年、脳梗塞(こうそく)で倒れ、右半身まひとなったが、左手だけでパソコンを操り、多数の著作を刊行。08年には闘病の日々を描いた「寡黙なる巨人」で小林秀雄賞を受けた。
 新作能の作者としても知られ、相対性理論を題材とした「一石仙人」などを発表した。
 一方、06年には、リハビリテーション医療に日数制限を設けた医療保険の診療報酬改定に抗議し、制限撤廃を求める44万人分の署名を厚生労働省に提出。最晩年まで社会に積極的に働きかける姿勢は変わらなかった。
 解剖学者、養老孟司さんの話「自然科学は一種の美的感覚だが、多田さんは文章でも日常生活でも、美しいものに対する感性が優れていた。彼の文章は、冗舌な現代には珍しい、削り込んだ言葉の表現。能の美しさに引かれたのも同じ感性から。病気をしていなければ、もっと活躍できた人だった」=====================
今、学会出席で高知に来ています。あの龍馬の生まれ育った土佐の地です。
そんな中で、その訃報が伝わりました。
まさに、日本の免疫学を「世界の免疫学」へと引き上げた多田富雄先生のご逝去です。
当時、門外漢の私にとっても先生の業績や研究姿勢には胸をワクワクさせたものでした。
 その後、ご自身が脳梗塞に倒れられてからは、リハビリテーション医療を中心に、わが国の医療制度の劣悪さに抗議と改善のための運動に立ちあがりました。
医療現場で働くわれわれにとって、どんなに励ましになったことか・・・・。
 あの「世界の多田先生」が、リハビリ医療改善要求のための署名運動の先頭に立ったのですからその影響が少ないはずはありません。
 超一流の医学者が医療要求を掲げて、社会に向けて「提言」を発し、自ら行動する姿は、多くの医師・医学者、しいては多くの分野で活躍している科学者達へもその社会的存在を身をもって示したのではないでしょうか。

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手術料増も給与増えず 特定看護師に外科医の期待/日本外科学会定期学術集会

2010414   提供:Japan Medicine(じほう)

 日本外科学会定期学術集会が10日、名古屋市で開かれ、外科医の労働環境問題に関する特別企画では、2010年度の診療報酬改定における手術料の大幅アップを評価しながらも、外科医の給与改善にはつながらない現状が指摘された。その現実を踏まえた上で、特定看護師の試行に対しては、外科医療現場で期待する声が高いことも報告された。

ドクターフィーで手術技術の質評価システムが必要

 調憲氏(九州大消化器・総合外科)は、今回の診療報酬改定において九州大病院の年間手術症例1000例で、5100万円の増収が見込まれているとした。

しかし、九州大病院関連20病院で見ると、18病院の病院長は、今回の改定で手術料アップという実績があるものの外科医の給与アップには否定的で、残り2病院だけが外科医の年俸に還元させることも考えたいと回答するにとどまったと報告。

特に、中医協でも議論の俎上に上がったドクターフィーについては、「技術評価システムがない。手術技術の質の評価に耐え得るシステムの構築が必要だ」と指摘した。

  外科医とチーム医療を組む看護師の業務拡大については、複数の講演者から意見が述べられた。調氏は、特定看護師の制度化について、国家資格としての法的整備や教育の充実、責任の明確化など一定の条件付き賛成も含めると、ほぼ9割程度が賛成しているとした。

  西田博氏(東京女子医科大心臓血管外科)も特定看護師の試行実施へ言及し、「これからが大事だ」とし、看護師が行っている医行為の実態調査やモデル事業対象施設の選定と具体化、教育と評価に関する第三者機関の設立などを課題に掲げた。  特に、同氏は、「一般看護師の業務拡大が先という意見に対して、医行為の一部を担おうという以上、看護師であれば誰でも行っていいようになってしまうような拡大は非現実的ではないか」と指摘。

また、「いま一般看護師がやってしまっていることができなくなるという意見もあるが、リスクの高い状況でやってしまっているのであれば、インセンティブ、モチベーションもなく、国民も望まない」と、チーム医療の推進に関する検討会で、日本医師会の見解への反論を述べた。

特定看護師は患者、国民の理解拡大を

 一方、日本看護協会の坂本すが副会長(東京医療保健大教授)は、医師と看護師の役割分担について、08年度厚生労働科学研究報告書から解説した。

坂本氏は、外科領域において特定看護師などへの期待が高いことを踏まえながら、「看護師業務のグレーゾーンは明確にしていくことが必要だが、これまで看護師が行ってきたことが患者にとって有効な治療として寄与しているということがある。

その一方で、看護師が行えると通知されてもやっていない現状もある」とし、やるべきことはやっていくことが必要だと指摘した。その上で、特定看護師については、医師が行っている医行為の特定の範囲について看護師が行えるように試行していこうというものだと説明した。

  セッション後、本紙の取材に対して坂本氏は、「外科領域での特定看護師への関心が高いことは十分認識できた。検討会での結果を踏まえて、早急に次のステップに進んでもらいたいと期待している」と述べた。新職腫としての法制化については、「試行結果から判断されるだろう」と述べ、特定看護師の役割が、国民、患者に十分理解が、得られるようPRしていくことが必要とした。

そもそも、今回の診療報酬改訂での引き上げ率は、0.003%であったことは周知の事実です。

そんな中で、外科の手術手技料が値上げされ、それが外科医の待遇改善と収入増に結びつかないのは、当たり前といえば当たり前ではないでしょうか。

これまでの医療費削減政策のもとで、病院経営そのものが瀕死の状態に置かれて来た医療機関がほとんどです。

スズメの涙ほどの「収入増」では、個別の科や医師の収入アップへ行く前に、病院の赤字解消に投入されざるを得ないことは、以前から指摘されていることです。

であるならば、医師の待遇改善の中での「収入増」に関して、その実現尾ためには、「診療報酬の大幅アップ」を実現する以外に道はありません。

外科学会でもそうした事が議論されているとは思いますが、学会の総意と「診療報酬の大幅引き上げ」を宣言すべきではないでしょうか。

さて、医師の待遇改善との関連でも「特定看護師制度への賛成率90%」が語られているようです。

私は、これが外科医の本当の意見の集約であるとは思いません。

私の周りの外科医の中にこうした意見を述べる先生もいません。

医師の指示の下での、投薬変更ならいざ知らず、創縫合やIVH挿入、人工呼吸器の抜管など、患者さんの身体状態にかかわる手技をいくら『トレーニング』を受けている看護師といえども任せる医師はそう多くはないでしょう。

簡単な処置だとしても、そこから重篤な病態へ発展する例は、数多くあげられますし、簡単だと思っても充分な観察・考察と慎重な手技の徹底を教育されているのが「医師教育」であります。

もし、そうしたことを推奨するのであれば、看護師としてではなく、医師として「医学部」で養成するのが本筋ではないでしょうか。

これを処置を受ける患者さんの側からみて、医師が直接処置する病院と「特定看護師」に代用させる病院のどちらを選択するかといえば、医師が行う病院を選ぶのは明らかです。

「医療の質の向上」をいいながら、一方で「特定看護師」を用いて、実は、「医療の質を下げる」働きを進めているのが今回の制度変更です。

現行の制度下であっても、医療現場で医師・看護師の働き方にゆとりがあれば、上げられているほとんど問題は解決可能なものばかりです。

何も新たな「特定看護師」まで養成する必要は全くありません。

むしろ、IT導入によるPC操作の代行やペーパーワークへの事務部門からのかかわりのほうがよっぽど医師の待遇改善に寄与するものです。

こうした、論理的には破綻している「特定看護師」制度に固執する背景には、作り出された「医師不足」とそれを「解決」するかのような政策を立案し、医療現場に「二本立ての指揮系統」をつり出すことがあります。

最初は、「医師の指示下」として「特定看護師制度」として導入し、いずれは、医師の指示なしでもいいアメリカ式の「ナースプラクティショナー(PN)」へと持ち込もうとしていることは明らかです。

さらに、医療技術の評価において「二本立て」が持ち込まれ、診療報酬上も「医師編」と「看護師編」を区別して、「看護師編」を安価に設定し、医療費削減の一助にとの構想も否定できません。

となれば、「お金のない人は、医療費の安い看護師さんに縫合してもらえ!!」となる日が来るのもそう遠くはありません。 

「特定看護師制度」は、こうした側面からも検討しなければならない重要な課題ではないでしょうか。

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日本医師会の新会長が消費税増提案も、出席議員の反対で即撤回

2010.4.15 00:56 産経ニュース

 

 日本医師会(日医)の原中勝征新会長は14日、民主党の参院選マニフェスト(選挙公約)を検討する「国民生活研究会」の総会で、いったん消費税率の引き上げを主張しながら、出席議員の反対意見にあっさりと撤回した。

 日医は医療費増に向けた財源として消費税増税を求めているが、親民主を掲げて会長選に当選したばかりの原中氏が、消費税をめぐり混乱する党内事情に配慮した格好だ。

 出席者によると、原中氏は「国家財政の基本は税収。そこは逃げないほうが良い」と、消費税増税を主張。だが、議員から「消費税のことを言わないでほしい」と求められると、「私は税制に詳しくないから」とあっさりと主張を撤回した。

 総会後の記者団からの質問には「消費税の具体的な話はしていない」と説明した。

新しく誕生した日本医師会原中新会長は、所信の中でも様々な「日医改革」を表明しています。

中でも、「闘う医師会」をめざして、会長選出の直接選挙制を導入したり、透明性を高め、情報公開につとめることは評価されることではないでしょうか。

叉、政策的も「混合診療の解禁反対」や「診療看護師制度」や外国人医師、医学部新設や「医療ツーリズム」への慎重姿勢も納得できるところです。

 しかし、国民医療を崩壊から再生へ向かわせるときに、その財源として「消費税増税」を安易に語り出すことは、「軽率」の誹りを免れません。

国家の財源を語ろうとするときに、法人税や所得税、相続税など、また、大企業に対しては、医療・年金への軽すぎる負担など、あらゆる国家財政を洗う出すことを念頭に置かなければなりません。

現在、はやり?の「新党」の中で「消費税増税」を掲げ、経団連からも同じ要求が出され、さらに政権与党の中からも「消費税を上げざるを得ない」など、「消費税増税」を前提にした議論がなされようとしています。

こうした時期であるからこそ、国民生活を大きく左右する「消費税増税」の罠にはまるようなことは厳に慎むべきではないでしょうか。 

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ベトナムの教訓(4月11日)

「戦争は地獄だ」。銀幕からそんな声がほとばしるように伝わってくる。ベトナム戦争の内実を描いた2本のドキュメンタリー映画の試写を見た

「ハーツ・アンド・マインズ」と、「ウインター・ソルジャー」。いずれもベトナムで戦火が燃えさかった1970年代前半の米作品だ。爆撃で村を焼かれ、家族を殺された人々。前者はその叫びを見る者に突き付ける。後者は、ベトナム帰還兵の証言集会の記録だ

共通するのは、生の映像や言葉を通して真実に迫ろうとする姿勢だ。なぜこの戦争が起き、米軍はなんのために戦ったのか。集会で元兵士たちが語る

「戦場では人間性のかけらも失っていた」「国に帰ってやっと気付いた。自分は政府の戦争宣伝に洗脳され敵を殺し続けた」と。当時、作品は米国内で無視されたり、上映妨害が相次いだりした

だが三十数年の時を経て再評価され、リバイバル上映が実現したという。興味深いことだ。イラク、アフガンの二つの戦争で行き詰まった米国がベトナムの教訓に目を向け始めたのだろうか

帰還兵の活動は今も続いている。戦争告発のメッセージはイラク戦争版の証言集会として引き継がれた。アフガンでは子どもを含む住民の犠牲が増える一方だ。泥沼を抜け出す道は世界の人々が反戦の強い意思を示すことではないか。両作品は東京で6月、道内は札幌などで7月に公開される。

現在アメリカが続けているイラク・アフガン戦争に対する米国内の批判は、遠いベトナム戦争にまで遡ってその総括を始めようとしています。

前線に送られた兵士の死や生きて帰国した帰還兵の模様は、これまでもいくつかの映画が作成されました。

PTSDに悩まされる帰還兵、夫や息子を失い茫然自失の家族、生涯回復することのない身体障害、そして「帰還兵ホームレス」の増加など・・・・・。

最近のものでは、オスカー賞を受賞した「ハートロッカー」が有名ですが、3D映画としても評価された「アバター」もアフガン・イラク戦争から題材を得たものだと言うことです。日本では、未だ不十分ですが、欧州を中心に「イラク戦争とは何だったのか」という「イラク戦争検証」活動も進められています。

こうしたときに、アメリカの侵略戦争とそれによる多大な被害をベトナム戦争にまで遡り検証することは歴史に立ち返る意味でも大変重要なことではないでしょうか。

イラクでは、アメリカを中心に大量の劣化ウランが使用され、それによる現地中みの健康被害が噴出しています。

しかもそれは、子供に集中的に現れているとのことです。

日本でも 坂田雅子さんが従軍カメラマンでご主人を通して、ベトナム戦争と枯れ葉剤について告発する秀作を発表しています。

花はどこへいった 枯葉剤を浴びたグレッグの生と死 (単行本)

坂田 雅子 () http://www.amazon.co.jp/gp/product/4901510681/ref=sib_rdr_dp 

私が、昨年訪問したベトナムでも、戦争当時アメリカによって大量に散布された「枯れ葉剤被害」が世代をわたって「受け継がれ」、現在は、第3世代問題として社会問題化していました。

これと同じ事が、イラクやアフガンで「劣化ウラン弾」による健康被害がこれから世代を経るごとに拡大してゆくことが推測できます。

「枯れ葉剤」も「劣化ウラン弾」もともに悪魔の兵器といえるものではないでしょうか。

イラク戦争を検証する上で、「ベトナム戦争の教訓」を充分学ぶべきものであることは疑いありません。

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市民医療協議会 がん調査 がん治療「重い経済負担」 より良い治療法も「月1万円増」が限界

201047   提供:Japan Medicine(じほう)

 がん患者・家族の7割が治療費の負担(回答者平均で年間約133万円)は大きいと感じていながらも、約4割はより質の高いがん医療を受けるためならば、治療費総額の約1割(月当たり1万円)までの負担増を許容できると考えていることが明らかになった。ただ、耐えられる負担増は月5000円までとする回答者も3割に及び、がん患者・家族の経済的負担感があらためて浮き彫りになった。がん患者団体に所属している患者を対象とした市民医療協議会(事務局:日本医療政策機構)の意識調査で分かった。

  調査は200911月から12月にかけて、郵送およびインターネットで実施され、1618件の有効回答を得た。対象はがん関連の患者団体に所属しているがん患者・経験者とその家族・遺族で、回答者のうち患者・経験者の割合は86%、性別は男性32%、女性68%だった。

  経済的負担についての設問では、「とても負担が大きい」との回答が30%、「やや負担が大きい」は同41%で、がん治療費の負担が大きいと答えたがん患者・家族は7割に及んだ(図1)。さらに回答をかかった費用別に見た結果、年間130万円以上を治療に費やした405人の回答者では47%が「とても負担が大きい」、40%が「やや負担が大きい」と答え、合わせて87%の人が負担感を抱いていた。

  また、全回答者のうちで7%は、経済的負担が原因で治療を断念したり、最も受けたい治療をあきらめて別の治療を選択していた。この割合は転移・再発の経験者では13%だった。調査対象となった費用には保険診療の自己負担額に加え、自由診療・代替療法の出費が含まれており、回答者1618人の治療負担額は平均132.9万円だった。

より良いがん医療には負担も

 現在受けている治療よりも質の高いがん医療を受けられる場合の費用負担増についての設問では、現状より「月1万円」増えても妥当であると回答した人が最も多く37%を占めた(図2)。月1万円の負担は、回答者の治療費総額の年平均132.9万円の約1割増に当たる。次いで多かった回答は「月5000円」33%、「月3万円」16%との回答が続いた。がん医療の経済的負担がすでに患者・家族に重くのしかかっており、さらに良い治療を選択したくても経済的には限界に近い状況にあることがあらためて明らかになった。

  調査を行った市民医療協議会では患者・家族の負担感が大きい一方で、より良いがん医療を望む患者の姿勢が明らかになったとしている。

国民の二人から三人が癌でなくなる時代です。

癌医療の中で、癌の予防と早期発見・早期治療を進める上で、医学・医療の進歩が必要なことは多くの方々が理解されています。

しかし、今回のように「癌医療における医療費負担」についてまとまったアンケート調査は、大変貴重な報告です。

我が国の「皆保険制度」が国民の健康を守る上で「世界に冠たる」制度であることは論を待ちません。

しかし、現行の三割負担では、癌医療の中でも高額療養費制度の適応は、「入院医療」には可能ですが、抗ガン剤の投与になど外来医療については、不可能です。

叉、入院医療についてもその医療費の三割を一時窓口で支払いし、後日払い戻しを受けるために、毎月、その一時金を準備しなければなりません。

まさに、お金がなければ、充分な「癌医療」を受けることが出来なくなっているいのです。

医学の進歩により、効果的な抗ガン剤画が開発されてきますが、三割負担といえども支払い能力の患者さんには、効果的と判っていても使用することが出来ないのです。 

まさに、「お金の切れ目が、命の切れ目」にならざるを得ない人々が現実に増えてきました。

そこを鋭く提起している書籍が出されています。

「がん患者、お金との闘い」(札幌テレビ放送取材班著)岩波書店 1600

以前、日本テレビ系列で放映された「命の値段 がん患者、闘いの家計簿」を書籍化したものであります。

その横帯には「命をとるか、生活をとるか、保険に加入していても、貯金があってもがん治療によって暮らしが追いつめられてゆく・・・・。2人に1人が願意なる日本で誰にでも起こりうる現実がせまる。」と書かれています。

 その取材班の1人、STVプロデューサー佐々木律氏の講演が札幌で開催されます。

「命の値段」~患者負担のあり方を考える~

 4月17日(土)14:00~ 

北海道建設会館ホール中央区北4西3)

基調講演は、東北大学名誉教授 日野秀逸氏が行われます。

その特別講演で、佐々木さんがお話しされるのです。

現在、誰もが安心して医療を受けることが出来るために、医療費の患者さん負担、特に「窓口負担」の増大が問題になっています。

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医療の規制改革、方向性を6月までに提示

(2009.04.05キャリアブレイン)

 

  政府の行政刷新会議の下に設置した規制・制度改革に関する分科会(分科会長=大塚耕平・内閣府副大臣)は45日、「ライフイノベーションWG(ワーキンググループ)」の初会合を開催した。同WGでは、医療分野の規制改革に関する検討項目について5月に結論を取りまとめ、同分科会に報告する予定。同WGで主査を務める田村謙治・内閣府大臣政務官は冒頭のあいさつで、「6月までにある程度の一定の方向性を付けるのが1つの大きな区切り」と述べた。
 同WGの委員は、医療の専門家やジャーナリスト、有識者など11人で構成。
 初会合では事務局が、保険外併用療養(いわゆる混合診療)の原則解禁一般用医薬品のインターネット等販売規制の緩和医行為の範囲の明確化-など13項目の検討テーマを示し、これについて意見交換した。
 WG終了後、田村主査は記者団に対し、「かなり多くの委員から、政府としての医療政策全体の思想やグランドデザインが最初にあって、それを基に個別の項目についてどこまで実際に進めていくのか考えるべきだとの意見が出た」と述べた。その上で、どのような視点から医療分野の規制改革に取り組むかについて、委員の意見を踏まえた議論のたたき台を次回のWGで提示する考えを示した。
 さらに、医療政策の全体像などについては「民主党のマニフェストに連動するとの考え方もある」と述べ、マニフェスト作成に携わる委員会などと連携するほか、国家戦略室と相談する必要性も指摘した。
 事務局は、関係省庁に対して検討テーマの現状や今後の対応方針などを49日までに回答するよう依頼している。WGではその回答を踏まえて議論し、意見を取りまとめる方針だ。 次回会合は来週中旬に開かれる予定。

規制・制度改革に関する分科会が動き出しました。

その内容も、「混合診療の原則解禁」「医薬品のネット販売」「特定看護師制度」など、国民皆保険制度の否定や日本の医療制度の「アメリカ化」とも受け取れる、新自由主義的構造改革そのものが羅列されています。

昨年の「政権交代」後でも、それまでの医療政策が基本的に継続されている事が充分伺われます。

特に、「混合診療」の解禁は、国民皆保険制度破壊の第一歩と一途けられていると同時に、アメリカ財界からの執拗な要求であることがわかります。

オバマ米大統領の下で行われているアメリカの医療改革で利益低下がまぬがれないアメリカ医療保険産業がその失地の挽回を狙って、「対日要求」を激化させることもあるのかもしれません。

その一つの現れが依然として続けられる「混合診療の解禁」要求ではないでしょうか。

鳩山内閣が、こうした経過を「無視?」して、平然と「分科会」の議題として提案してくるとは・・・・「後期高齢者医療制度廃止」の公約を先延ばしにして、事実上公約違反となっている鳩山政権としては、当然の事なのかもしれません。

それにしても、財務・厚労省の中にめぐらされている構造改革路線の網の目は、たった一度の「政権交代」では、全く無傷と言ってもいいのかも。

永らく続いた自公政権により崩壊の危機に追い込まれた日本の医療を再生させるためにも、それこそ「執拗な反撃」を絶えることなく加えてゆくことが何よりも大切であることが痛感させられます。   

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ただ、“生きる”ためなら降伏を、だが、“存在する”ためには戦いをー

 

  ナチス占領下のデンマークを舞台に、過酷な運命に翻弄(ほんろう)されながらも戦い抜いたレジスタンスの闘士フラメンとシトロンの実話を描く感動作。

本国デンマークで国民の8分の1を動員し、デンマーク・アカデミー賞で5部門を受賞。

フラメンとシトロンを『天使と悪魔』のトゥーレ・リントハートと『007/カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセンが演じている。

デンマーク映画史上最大級の製作費をかけた壮大なスケールと、真実ならではの説得力ある感動が味わえる。 

(ストーリー)第二次世界大戦末期、打倒ナチスを掲げる地下抵抗組織<ホルガ・ダンスケ>その組織の一員であるコードネーム、フラメンとシトロンの任務は、ゲシュタポとナチに寝返った売国奴の暗殺だった。 確固たる信念のもと任務をこなしていく2人だが、ある標的と対峙した時“何かがおかしい”と、初めて暗殺をためらってしまう。更に、フラメンの恋人であるケティへスパイ容疑がかかり、暗殺命令がくだったことで、組織に対する疑念は急速に膨らんでいった。組織、そしてケティさえも、本当に信じることができるのか? 誰が敵で誰が味方か、疑心暗鬼にさいなまれ苦しむ中、フラメンとシトロンは危険な立場に追い詰められていく。自分たちがしていることは正義なのか? 何のために戦っているのか? 己の果てを悟った2人がそれぞれ選択した驚愕の結末とは――。2008年度デンマーク・アカデミー賞5部門受賞作品。デンマーク史上最大級の製作費をかけ、実在した2人のレジスタンスの生き様を壮大なスケールで描く。

 

  久しぶりに、「骨のある」映画を見ることが出来ました。

 10数年前の訪欧の際に、コペンハーゲンに立ち寄った時、私の印象に強く残っていたのは、観光スポットの「人魚姫の像」やチボリ公園よりも、戦争記念碑や第二次大戦戦争記念館でした。

 そんな個人的な経験もあり、映画「誰がために」を楽しみにしていました。

 この映画は、第二次世界大戦末期に、小国デンマークにおける反ナチ地下抵抗組織を舞台にしたフランメンとシトロンの実話です。

 戦争の中で翻弄される友人・家族・恋人との関係・・・・

 実際にデンマークで起きた反ナチ抵抗運動の中での事でした

第二次世界大戦下で、ナチスによる過酷なまでの弾圧、生と死の間をくぐり抜けながら、レジスタンス運動を続ける若干23歳のフラメンと」その11歳年上のシトロンの関係は、友情の範囲だけで語りきる事の出来ない、深く、豊かな「人間関係」を感じ取ることが出来ました。

 戦争による様々な被害があります。

人間の精神構造も含めて全てを破壊しつくすのが戦争であることをこの映画は訴えています。

 他人を簡単に信じることが出来ないあの時代の「特殊な状況」の中での出来事ですが、現代に置き換えることも不可能ではないかもしれません。

 また、わが国の映画界でも、こうした自由への飽くなき希望を本筋とした作品の登場を心から願ってやません。  

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「会員の声聞く医師会に」原中新会長が所信表

(キャリアブレイン2009.04.05)
 41日の会長選で初当選した日本医師会の原中勝征会長は2日、日医の定例代議員会での所信表明演説で、「今までわたしたちは、決定されたことへの反論しかできなかったが、これではいつまでたってもわたしたちの意見は反映されない」と述べ、今後は国の施策が固まり切らない段階で日医の意見を反映させる方針を示した。原中氏はまた、「日医は一般会員の声が確かに届かなくなっている。今後は会員一人ひとりで構成されているという原点に戻り、会員の声を大切に聞く医師会にしないといけない」とも語った。所信表明演説で原中氏は、日医の役割について「県や郡市区医師会によるすべての動きを勘案し、現実に先生方の医療活動を保障できる団体にならなければいけない」などと強調。その上で、こうした仕組みを実現するため、日医として政府との交渉などを担う方針を示した。
  代議員会では、医師による医療行為の一部を担う「特定看護師」の法制化に関する質問があり、原中氏は「アメリカナイズされた医療を日本に持ち込もうとする勢力がある。民主党の担当議員、厚生労働省の担当者と大至急話し合い、阻止したい」と答えた。
 羽生田俊副会長は、現行の保健師助産師看護師法の枠内でどのような医療行為を行えるのかを、まずは整理すべきだとの考えを示した。
 原中氏はまた、「保険料の事業者による負担は世界で一番低い」と述べ、医療費の財源を確保するため、事業者負担の見直しを国民にアピールする考えを表明。2年後の診療報酬改定で医療費を引き上げるよう提言する方針も示した。

日本医師会の原中新会長が所信表明を行いました。医師会員の意見を正しく集約する必要性を説いているもの好感が持てます。 

もしそうであれば、日医会長選挙を現在の都道府県の代議員制から、全国会員からの直接選挙制へとチェンジさせては如何でしょうか。ちょうど、日本弁護士会の会長選挙制度のようにです。

同時に、「特定看護師制度の法制化阻止」や「医療保険料の事業者負担増」などは、全く賛成する内容です。

小泉構造改革の中で展開されて生きた、新自由主義的路線の中でが推進されようとしてきました。

「日本医療のアメリカ化」その最たるものが「混合診療の全面解禁」であったことはいうまでもありません。

昨年の「政権交代」後、小泉構造改革が見直されているとは言っても、「小泉遺残物」が官僚機構を通して温存されており、「隙あらば、いつでも復活させる」ことが画策されているのが現時点の中央の政治情勢ではないでしょうか。

そうした中で、原中会長が「特定看護師制度」や医療費の財源問題として「事業者負担」に言及されていることはこれからの医療再生をめざす上で大変重要な視点ではないでしょうか。

とくに「事業者負担増」は、医療再生における財源論の中で、これまで不問に付されがちなものでした。

今日の経済不況の中で税収の減少が、容易に「消費税増税」論を正当化する風潮が強まる中で、大企業の空前の高利益と「内部留保」の増大が意識的?に避けられていたのも事実です。

今後、この「原中発言」を手始めに、医療と社会保障、国民生活を守るために、その財源論としても大企業や超高額所得者から「応分の納税」について国民の中で広範な議論を巻き起こしてほしいものです。

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