「知る楽シリーズ」~歴史は眠らない~“貧困”国家 日本の深層==今日に通じる「貧困問題」の歴史的考察==

“貧困国家“ 日本の深層
まだ「格差社会」「ワーキングプア」「派遣切り」-ここ10年、新たなキーワードとともに急速に社会問題となったのが「貧困」である。現在、日本の国民に占める貧困層の割合は先進国中4番目といわれ、改善の兆しは未だ見えない。経済評論家の内橋克人さんは、こうした状況を招いたのには、日本という国のあり方が深く関わっていると考えている。近代以降、現在に至るまで政府や大企業が弱い個人を犠牲にする社会構造が形成されてきたというのだ。さらに近年、内橋さんが危ぐするのが「自己責任論」の問題。政府が「自己責任・自助努力」の名の下に貧困の公的救済に消極的で、社会の側にもそれに同調する部分があることが、問題解決を遠のかせていると内橋さんは分析する。
 番組では内橋さんとともに歴史をさかのぼることで、貧困問題の根源を探る。社会構造と貧困が密接に関わり始めた明治時代から、人間生活の最低ラインを守るセーフティーネットが崩壊の危機にさらされている現代まで、貧困の歴史を通して日本のあり方を問う。

NHK教育テレビで経済学者の内橋克人氏がナビする今回の「知る楽シリーズ」、全4回のうちこれまでの2回を拝見しました。

毎週火曜日22:25~22:50の時間です。http://www.nhk.or.jp/shiruraku/tue/index.html 

現代の貧困問題を明治時代にまで遡り、その時々のトピック的な人物を切り口にして、時代の深層に迫る内容に圧倒されています。

これまでの明治・大正と続いた中では当時の国策である「富国強兵」を支えてきたのが、農村を中心とした「貧困層」の存在でした。

否、むしろ農村の疲弊や労働者の貧困を極限まで推し進めて、兵士への道を掃き清めたり、満州開拓団へ参加せざるを得ないような状況を作り出してきたのも「国策」ではなかったのではないでしょうか。

これは、極めて今日的な問題です。働く人々を『貧困状態』におき、より低劣な労働条件の下で働かざるを得ないようにしているのが、これまでの自民・公明政権でした。 

その象徴は、派遣切りであり、ワーキングプアとして現われ今日に至っているのです。

こうした『貧困問題』の歴史的考察は、今日に充分生かさなければならないものだと思います。

海の向こうのアメリカでは、アフガン・イラク戦争を継続するために、「貧困層」を作りだし、あるときは大学への奨学金を「約束」いて、貧困層の若者を兵士に駆り立てているのが今でも続いています。

最近、堤未果氏が書いている「ルポ貧困大国アメリカ」と「ルポ貧困大国アメリカ Ⅱ」(ともに、岩波新書)が詳細に報告しています。

こうしたことを念頭において、今夜も放送される「知る楽シリーズ」=歴史は眠らない=“貧困”国家 日本の深層=を楽しみにしています。

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