地元 不信渦巻く 岡田外相「普天間固定化」発言
(2010年2月2日 琉球新法)
「普天間のほかになければ、今のままもあり得る」。米軍普天間飛行場の固定化の可能性に言及した岡田克也外相発言に対し、地元宜野湾市や、普天間の県内移設に反対する関係者からは「後ろ向きで理解できない」など、「(普天間に)戻ることはない」とした首相発言を打ち消す姿勢への疑問が相次いだ。首相発言を否定する閣僚発言は「閣内不一致どころではない」との批判もあった。
伊波洋一市長は「なんでそういうことを言うのか。鳩山首相は『普天間に戻ることはしない』と明言しているのに、こうした後ろ向きな姿勢が理解できない」と強い口調で批判した。普天間移設に関する岡田外相のこれまでの発言が、度々県民の不評を買っていることを指摘して「首相の姿勢が基本であるはずなので、発言するならば、首相の姿勢をフォローし、もっと言葉を選んで発言してほしい」と重ねて苦言を呈した。
普天間飛行場滑走路北側に近い同市新城の與那覇政勇自治会長は「現状維持なんてもってのほか。これまで多くの住民が騒音などに苦しんできた。こうした発言に落胆する」と声を落とす。「(地元合意なしでも移設可能との認識を示した)平野博文官房長官の発言もあるし、政府は本当に県民の心をくみ取ってくれるのか」と不信感を募らせた。
2004年に米軍ヘリが墜落した同市宜野湾区に住む宮城勝子市婦人連合会長は「今後も宜野湾市民は危険と隣り合わせで居続けないといけないのか。首相は施政方針演説で『命を守る』と言ってきたが、沖縄の命は守られないのか」と怒りをあらわにした。
昨年開いた「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」で共同代表を務めた翁長雄志那覇市長は「枝葉で意見が違うことを閣内不一致と言うのであって、閣僚が首相の発言を否定するようなことを言うのは、閣内不一致どころではなく、考えられない。鳩山内閣はどうなっているのか」と指摘した。
憲法・沖縄問題研究会の事務局長を務める清川紘二さん=静岡県浜松市=は「名護市長選挙をめぐる平野博文官房長官、今回の外相発言と相次いでいるのは根底に辺野古でいいという認識がある」と指摘。「沖縄が一枚岩となって、平野、岡田両氏に自己変革を迫る局面だ」と話した。
全く理不尽な岡田外相の「普天間固定発言」ではないでしょうか。
過去13年間、沖縄で最も危険と言われてきた普天間基地であるからこそその移転に関して様々な運動や行政処置が試みられてきたのです。
今回、辺野古移設も名護市長選挙で、住民から“NO”の意思表示をされるや否や、今度は「普天間固定」に探りを入れてくる発言でした。
そもそも、普天間基地撤去と一緒に、移設候補地探しをセットにしているから袋小路に張ってしまうのです。
これほど危険な普天間基地は、「無条件即時撤去」を目的として運動を展開し、アメリカとの交渉を進めるべきなのです。
『普天間基地』はアメリカへ帰ってください。東西冷戦終結後、沖縄基地普天間基地の存在価値はありません。
アメリカが求めているのは、世界中どこで紛争を起こしても沖縄カラン海兵隊を準備しておくためなのです。
これは、そもそも「日米安保」とは、かかわりのないものなのです。
5月末までには、「結論」をだす鳩山内閣ですが、今必要なことは、移設先探しなどではなく、日米安保の見直しを前提に、「普天間基地即時無条件」を掲げてアメリカと交渉することではないでしょうか。