基地ノー銀座埋め「米国にお引き取りを」 辺野古新基地反対集会

2010131 琉球新報)

 【東京】「米軍基地の仕分けを」「普天間飛行場はお引き取り願いたい」。30日、千代田区の日比谷野外音楽堂で「辺野古・新基地建設を許さない1・30全国集会」が開かれた。「都内では久々の大規模」と主催関係者。普天間飛行場の移設候補地に挙がる自治体からも参加者があり「受け入れは絶対反対。移設じゃなくて米国に」と早くも反対ののろしが上がる。集会後のデモ行進は、1時間半にわたり銀座など都心の一車線をほぼ埋めた。
  「素直に受け止めてもらいたい。人間何より素直が大事」。集会で登壇した民主党の斎藤勁(つよし)衆院議員は、名護市長選後の平野博文官房長官の一連の発言を身内の立場からチクリ。「グアムに行ってもらったらいいじゃないですか。もとより米国の基地。米国自ら判断を」と促した。
 県内から報告した沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は「安保闘争以来の盛り上がりだ。ごった煮のように詰め込まれた米軍基地を整理撤去し、日本の戦後を終わらせよう」と呼び掛けた。
 集会に読谷村から参加した知花昌一さんは「名護は住民投票で民意を示し、今回は政治も取り戻した。次は本土側が意思表示する番だ。民意を無視して政治はできない」ときっぱり。本土側の対応を迫った。
 鹿児島県護憲平和フォーラムの永田琢朗代表は、普天間飛行場の移設先が同県内で挙がっていることを踏まえ「県では統一して反対だ。米国に引き取ってほしい。沖縄の負担軽減に役立つため、共に連帯していきたい」と話す。
 集会に続くデモ行進は、日比谷公園から常盤橋公園までの2・6キロで実施された。香川県平和労組会議の廣瀬透事務局長は、銀座の中心部で延々続くデモ行進と、沿道の通行人との間に「温度差がありますね」と実感を漏らした。「もっと自らの問題として、考えなくちゃいけないのに。予算提供させられたり、このままじゃ米軍にやられたい放題」と語った。
 長崎から参加した米倉徹さん(55)は「基地がなければやっていけないと言われるが、実際は犠牲の方が大きく、基地駐留の経済効果は理由にならない。基地ありきの振興は本末転倒。日本にある基地の存在の異常さを感じない自体がおかしい」と話した。

先日の沖縄名護市長選挙で、普天間基地の辺野古沖移設反対が住民の意思として、示されました。

それを背景とした今回の集会は、熱のこもったものでした。

選挙後に続いた平野官房長官からの失言が沖縄県民の心情を逆なでしたことは言うまでもありません。

米軍基地問題など外交・防衛課題は、国が責任を持つので地方自治体はそれに従えと言わんばかりの平野発言は、完全に撤回すべきでした。

さて、普天基地問題の県内移設の論拠として持ち出される海兵隊「軍事抑止力」論があります。

東西冷戦がとっくの前に終わっているため、海兵隊の存在意義が年々薄れてきました。

ところが、アメリカから台湾への「武器輸出」が突然出されました。

企業利益の追求に走るアメリカ軍事産業の根強さを感じますが、もう一方で、台湾―中国間の緊張関係をたかめ、米海兵隊の「抑止力」=沖縄米軍基地のの必要性を訴えているかのようです。 

沖縄の基地問題を、沖縄だけの事ではなく、日本国民全体の課題であることを今回の集会を契機にもっともっと広めて行きたいものです。
中国の軍拡、米が危機感台湾への武器売却

 【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米政権は29日、中国の反発を承知の上で台湾への兵器売却方針を決めた。

 中国の急速な軍事力増強で、中台の軍事バランスが崩れることに危機感を抱いているためだ。中国の軍拡路線に歯止めがかからない場合、F16C/D型戦闘機の売却なども予想される。

 米政府が今回、地対空誘導弾パトリオット改良3型(PAC3)114基の供与を打ち出したのは、中国本土から台湾を狙った短距離ミサイルの脅威が年々深刻化しているためだ。 米国防総省によると、台湾を狙う中国の短距離ミサイルは05年末に790発だったが、08年9月には1150発に増加。専門家によると、現在は約1400発に達したとの見方もある。

 多用途ヘリUH60「ブラックホーク」60機の供与は、迅速に部隊を展開して侵攻兵力を制圧する機動作戦の能力強化を図るものだ。現有のUH1H「ヒューイ」の老朽化に悩まされていた台湾軍が強く要望していた。

 今後の焦点は、空軍力強化の柱となるF16C/D66機の供与だ。米紙ワシントン・タイムズによると、米台当局はF16売却の是非を合同で検討し、必要と結論づけられた場合、数か月中に売却を決めるという。

 中国空軍は、F16に匹敵する性能を持つとされる国産のJ10戦闘機の配備などで制空能力を劇的に向上させている。米国の保守系研究機関ヘリテージ財団のウォルター・ローマン部長は、「台湾に最も必要な武器を売らないのは、パートナーである米国への信頼を損なう」と主張するが、中国本土の基地への攻撃能力を持つF16売却が中国の一層の反発を招くのは確実だ。

20101310854  読売新聞)

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