ハイチ地震、死者10万人超か治安悪化も懸念

20100114 08:10 AFP 発信地:ポルトープランス/ハイチ
 114 AFP】マグニチュード(M7.0の大地震に見舞われたハイチのジャン・マックス・ベルリーブ(Jean-Max Bellerive)首相は13日、米テレビ局CNNに対し、地震による死者は10万人を大幅に上回るとの見通しを示した。地震が直撃した首都ポルトープランス(Port-Au-Prince)では住宅、ホテル、病院などが倒壊し、道路にはがれきや遺体が散乱している。

 AFP記者によると、ポルトープランスは壊滅的な状態で、倒壊した学校では生徒らが下敷きとなり、がれきの下から脱出した被災者の悲痛な叫びがあちこちで聞こえているという。

 人口約200万人で大半が貧困状態にあるポルトープランスでは、30回以上の余震が発生。行方不明者は数千人にのぼり、生き残った被災者も服は破れ、ショックで放心状態だという。

 大統領府の円屋根が崩れ落ちたほか、大規模ホテルが倒壊し、宿泊客200人が行方不明となっている。

 国連ハイチ安定化派遣団本部も大破し、駐在員200人の行方が分からず、地元職員の安否も懸念されている。同派遣団のヘディ・アナビ(Hedi Annabi)代表(チュニジア国籍)ら5人の死亡が確認されている。

 治安の悪化も懸念されている。国連(UN)によると、犯罪が多発するポルトープランス最大の刑務所が倒壊し、一部の受刑者が逃亡した。

■各国が救援チーム派遣

 通信手段が寸断されているなか、がれきの下敷きとなっている人びとを救出するため、海外からの支援部隊が続々と被災地に到着している。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は人命救助のため、迅速かつ精力的な支援を表明。地震発生から数時間で捜索・救援チームが到着すると述べた。

 米国のほか、英国、カナダ、ロシア、スペイン、フランス、ドイツ、オランダなどから救援チームや支援物資が到着した。(c)AFP/Clarens Renois

 

 

 

とてつもない地震が、最貧国と言われているハイチを襲いました。

地学的物理的強度は、阪神淡路大震災と同程度とのことですが、ハイチがこれまで抱えてきた「歴史と現状」から、被害の規模がまさに歴史的な悲惨さを招いてしまいました。

その社会的な教訓を引き出すことは自明なこととしても、まず第一にすべき事は、世界中からの出来る限りのことを現地に届ける国際支援を直ちに実行することです。

日本の立ち上げは遅い感じがします、先ずは調査などではなく、調査をしながら、とりあえず直ちに救急医療も含めて、支援・救援を実施出来る体制をいつでも整えておくべきです。

今日で、インド洋給油作業は終了しますが・・・・そんな、アメリカのアフガン戦争支援などを優雅にやっているより、貧しい国を苦しめる災害支援にもっと力を注ぐべきではなかったでしょうか。

 

余録:ハイチ大地震

(毎日新聞2010年1月15日)

 カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島は、その西3分の1をハイチ、東をドミニカ共和国が占める。昔、島の特徴を国王から聞かれたある提督は1枚の紙をくしゃくしゃに丸めて広げ、それを指して言った。「陛下、これがイスパニョーラ島でございます」

▲実際、島は海抜2000メートル級の峰が連なる中央山脈をはじめ、いくつもの険しい山脈が入り組む複雑な地形をなしている。しわくちゃになった紙のような地勢は、それを太古からの時間の中で作り上げた巨大な力のせめぎ合いを連想させる

▲そんな力の一つが突然目を覚ましたのか。ハイチの首都近郊を震源とするマグニチュード7の大地震だ。複数のプレート(岩板)がせめぎ合うこの一帯だが、ハイチには約200年間大地震はなく、ひずみが蓄積されていたとの見方もある

被害の大きい首都からは、がれきの下で聞こえる泣き声や、路上に放置された子供の遺体、夜も雷鳴のようにとどろくビル崩壊音など、凄惨(せいさん)な報告が伝えられる。政府要人からは被災者は300万人、死者は10万人以上との推測も出ている

▲独裁や政情混乱、米州最貧国という経済・社会の惨状に苦しむ国民を襲った大規模地震だ。「山の向こうはまた山」はうち続く苦難を国土の姿になぞらえたハイチのことわざだ。貧者や弱者をことさらさいなむ災害の無慈悲には言葉を失う

▲しわくちゃな紙のような島といえば「どこかと似てるな」と思い当たる方もいよう。そう、この地震列島の住人こそまずハイチの人々の苦難に敏感であっていいはずだ。米欧各国や中国はすでに被災地へ救援隊を派遣している。私たちもなすべきことをせねばならない。

 

そうだ!!ハイチの地震被害は、「他山の石」ではないのだ!!

国土が似ている日本に住む私たちは、ハイチの人々により一層心を寄せるべきなのです。

 そして、いずれ日本を襲うかもしれない地震の備えを構築しなければなりません。 

 

 

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