最初の10年

(12月31日 卓上四季 北海道新聞)

10年前といえば、1999年だ。大みそかの夜には、あちこちでカウントダウンの花火が上がった。1000年に1度のミレニアムを祝う。西暦2000年という響きは、明るく輝いていた

もちろんいきなり理想の世界が訪れるはずはない。それでも、初めてやって来る2000年代、未来が開けるような期待はあった。その最初の10年がきょう終わる。みなさまも、いろいろなことがおありだっただろう

世界は武力、破壊への力がものを言った時だった。9・11テロ事件は01年だ。アフガニスタンとイラクでの戦争が憎悪と対立を広げた。先日は米旅客機へのテロ未遂もあった。北朝鮮は核で威嚇を続けた

金力がものを言った時期でもあった。増殖する「マネー」は暴走し、世の仕組みがもうけ優先に変えられた。自己責任という呪文(じゅもん)で社会保障の安全網がはずされた。人と人をつなぎ、包んでいた関係が切り捨てられた

そうした混迷からの覚醒(かくせい)を、意識する時でもあった。「変化」は近年の合言葉となった。地球の将来への懸念も、多くの人に共通する思いとなる。過ちを正すのも、また人間である

歴史は単純には進まない。それでも、今年の年越しをする時、過去と未来の10年を重ねてみる。自らや親しい人の行く末に、見知らぬ多くの人々のをこれから重ねてみる。思い浮かべることで、何かが変わることはあり得るだろう。

21世紀の最初の10年が終わろうとしています。

 今年は、国内では初めての意志で「政権交代」が行われ、アメリカではオバマ大統領の内外政策が実行されています。そういう意味では、東西冷戦終結後に現れた歴史的な年でもありました。

 しかし、年越し派遣村が行政の下に開設されたとしても、そこにたどり着く人々の置かれた状況は昨年以上に悪化しています。

また、沖縄の普天間基地移設問題も来年五月までに「結論」を出すことにしたにもかかわらず、アメリカとの対等な外交交渉には程遠い状態です。

「政権交代」選挙で圧勝した民主党でしたが、その後の迷走ぶりは、彼らの『思想』のなさを露呈してしまいました。

そもそも自民党幹事長を務めたことのある小沢一郎民主党幹事長が、この間急速にその存在感を示しだし、国政の実権を握ろうとしている瞬間が経過中です。

国民は「政権交代」したと思っていたところが、実はそもそもの自民党政権に回帰しているのかもしれません。

迷走とも思える政府の「ブレ」を克服するためには、政権がよって立つところの『思想』と『座標軸』を打ち立てることではないでしょうか。

さて、ノーベル平和賞を受賞したオバマ米大統領が、増派を決定したアフガンでは、治安が悪化し、今年一年で500人以上の兵士が殺害されています。

先日も自爆テロで報道記者も犠牲になっています。

日本では、「あのイラク戦争は何であったのか」とイラク戦争を検証する運動が立ち上げられました。http://isnn.tumblr.com/

ありもしなかった「強力破壊兵器」を口実にイラクに侵攻したブッシュはもとより、それに無条件に賛成した小泉首相(当時)とそれに賛成してきた自民党・公明党の果たした役割は、犯罪的でした。

政権が交代した今だからこそ、当時に立ち返って、事実を一つ一つ検証し、二度とあのような戦争に加担しない保障を憲法に基づいて作り上げるべきです。

ともあれ、激しい一年が過ぎようとしています。

ブログを通して、今年も大変お世話になりました。

来年も、皆様とともに、一歩一歩、世の中を見つめてゆこうと思います。

これからも、ご指摘、ご援助をよろしくお願いいたします。 

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