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国際平和主導の決意表明=武力行使の必要性も強調-ノーベル受賞演説で米大統領

12102149分配信 時事通信

 【オスロ時事】2009年のノーベル平和賞授賞式が10日午後(日本時間同日夜)、ノルウェーのオスロ市庁舎で開かれ、「核兵器なき世界」の理念追求や米外交の変革を評価されたオバマ米大統領が、同賞を正式に受賞した。大統領は記念演説で「深い感謝と大いなる謙虚の念」を表すとともに、「米国は世界の安定への責務を放棄しない」として、自衛や人道目的の武力行使を正当化、国際社会の平和と安定の達成を主導していく決意を表明した。
 現職の米大統領がノーベル平和賞を授与されたのは、1906年のセオドア・ルーズベルト、19年のウッドロー・ウィルソンに続き90年ぶり3人目。イラクとアフガニスタンで戦争を進める「戦時」大統領でありながら、約9カ月という最短在任期間で受賞した点でも極めて異例で、論議を呼ぶ平和賞となった。
 オバマ大統領は演説で「二つの戦争のさなかにある国家の最高司令官」として、「世界に悪は存在する。特に武力は必要だ」と指摘。平和維持における戦争の役割を認識した上で、「米国は世界の安定への責務を決して放棄しない」と宣言した。また、「米国単独では行動できない」として、アフガン戦争に対する国際社会の支持と貢献を求めた。
 一方で、同大統領は「核兵器なき世界」の実現追求と核不拡散の取り組みの緊急性を強調。米国が核軍縮を先導することを約束するとともに、イランや北朝鮮のような国が不拡散体制を欺くことのないよう、国際社会に対処を訴えた。さらに、スーダン・ダルフールの虐殺やミャンマーの抑圧には「相応の結果を伴わなければならない」と警告。イランの民主化運動弾圧も非難した。 

オバマ米大統領の「ノーベル平和賞」受賞の主な理由は、核兵器廃絶を宣言したことが最大の要因でありました。

しかし、一方では「戦時」大統領としてイラク・アフガンの二つの戦争を指揮し、先日はアフガンへの米軍の急速増派を「決断」したばかりです。

現時点でも、更なる「平和的解決策」の提示と実行を実績で示すべきなのです。

もし、百歩譲って、オバマ氏が現時点で、イラク・アフガン戦争の「終結」を宣言し、平和的手段で紛争の解決を表明するのであれば、ある程度の納得は得ることができます。

最大の核保有国のアメリカの大統領が「核兵器なき世界」をめざし、核不拡散への道を歩み始めたことは、大変な意味があります。

しかし、その結果の検証なくして、「平和賞」だけが一人歩きしては、「ノーベル平和賞」自体の持つ意味を自ら低めてゆくことになってしまいます。

そういえば、1970年に沖縄返還を「実現」した佐藤栄作首相(当時)が、それを理由に「ノーベル平和賞」を受賞したことがありました。

しかし、その佐藤栄作氏は、同時に「沖縄密約」を交わして国民の目を欺いていたことが先日、当時の吉野元外務省アメリカ局長の証言で明らかになりました。

こうしてみると、「ノーベル平和賞」自体が、他のノーべル賞とは、その内容や『権威』が相当違っているものだといわざるを得ません。

また、オバマ氏が「スーダン・ダルフールの虐殺やミャンマーの抑圧」などに言及するのであれば、イスラエルによるパレスチナの占領と虐殺について、口をつぐんでいるのも全く納得の行くものではありません。

今回、オバマ氏が、世界平和への貢献の実績が出てくるまで、「ノーベル平和賞」を辞退、ないしは保留したのであれば、「ノーベル平和賞」とオバマ氏への評価が一気に田かまたに違いありません。残念でした!!

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