ベトナムのドクさん夫妻、双子誕生 男児と女児
(2009年10月25日朝日新聞)
【ホアヒン(タイ中部)=藤谷健】ベトナム戦争中に米軍がまいた枯れ葉剤の影響とみられる結合双生児として生まれたグエン・ドクさん(28)の妻グエン・ティ・タン・テュエンさん(27)が25日午前6時(日本時間同8時)ごろ、ホーチミン市内の病院で男女の双子を出産した。
ドクさんは朝日新聞の電話取材に「妻、子供ともに元気です。とても幸せな気持ちです」と喜びを語った。出産は予定よりふた月ほど早かった。関係者によると、ドクさんらは子供に日本名もつけることを考えているという。
ドクちゃん、おめでとう!!しかも、双子の赤ちゃんなのですから!!!
先日、障害者・児や医療福祉、車いす需要調査などで、2週間ほどベトナムで過ごしました。
枯れ葉剤被害の障害児の実態を見ていると、現在は「第3世代」の問題となっています。
第一世代は、ベトナム戦争当時の若者で現在は50~60歳代、第二世代は、その子供たちで、現在は20~30歳代、そして、現在問題になっているのは、その第二世代から出産される「第三世代」なのです。
仮に第二世代の健康な男女が結婚して、赤ちゃんを出産するとき、予期もせぬ障害児の出産があるのです。
その時になって初めて、その親である第一世代が枯れ葉剤からの被害を受けていることが判明するのです。実際に障害児を診ていると、ポリオや脳性麻痺は容易に診断は可能です。
しかし、枯れ葉剤被害児は、一見しても訳の分からない、まれな障害児が大勢いるのです。
これまでの医学では説明できない、まれな疾患をダイオキシンは作り出しているのかもしれません。
枯れ葉剤被害者は、ベトナム戦争終結当時、180万人~350万人と言われていましたが、現在は、500万人とも報告されており、世代間を通じて増加しているのが実態のようでした。
一度、ダイオキシンによって傷つけられた遺伝子は、親から子へ、子から孫へと世代を超えて受け継がれてきています。
枯れ葉剤に限らず、劣化ウランや核兵器による、悪性腫瘍の発生や、遺伝的疾患の増加など、戦争にまつわる健康被害は、止まるところを知りません。
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