子供を売る。アフガニスタンにはそんな悲惨もある。戦争で食べ物がない。借金返済に代え、小さな女の子を外国の組織に渡す。男の子は麻薬密売団に引き取られ、臓器売買のため殺されることもあるそうだ
▼米国の「9・11」テロから8年たった。犠牲者の遺族は、今も悲しい思い出の中だろう。この事件から連なっているアフガンとイラクの戦争は、今も新たな悲しみを生み出している。先日も、アフガンの空爆で60人が死亡した
▼死者の多くは武装勢力タリバンのメンバーだと発表されたが、タリバンの中にも、戦争で家族が殺された憎しみから加わった者、単に金稼ぎの者がいる。問答無用で爆死させてかまわない命なのだろうか。憎悪を一層あおるだけではないか
▼先に発表された米国内の世論調査では、アフガン戦争に反対とする回答が57%を占めた。英国の世論調査では「英軍はただちにアフガンから撤退するべきだ」が52%だ。戦争では解決できないという思いが世界に広がっている
▼米国防総省が、日本の給油活動継続を求めた。それは米軍の支援にはなり得ても、アフガンの人々の幸福につながる「国際貢献」と同じものではない
▼武力行使を禁じる平和憲法は、自民党政権下でずいぶん軽視された。だが、武力の無力は、この8年間の経過からも明確になっている。それを認めるところから、国際貢献が始まるのだろう。あの「9.11」から今日で8年目です。
「9・11テロ」を口実にブッシュアメリカが始めた戦争がいまだ解決の道すら見えずに泥沼の方向に進んでいます。
特に、最初に開始されたアフガン戦争は、パキスタンも巻き込みながら、「テロリスト」とは無関係な一般市民への犠牲も拡大の一途なのが現状です。
一方、戦争する側=アメリカ国民への犠牲も蓄積しています。
米兵の戦死や戦後のPTSDのみならず、イラク戦争に浪費した戦費が300兆円になる試算も以前から指摘されています。
医療改革の重大な鏡面を迎えているアメリカで、それに要する93兆円の財源問題に対して、「イラク・アフガン戦争」の戦費を引き合いに出したのも全く当然のことではないでしょうか。
そして、アフガンからの撤兵へも言及する日がそう遠くはないような気がしています。
さて、そうした事態に対して、政権交代なった民主党中心の新政権は、どのように対処するのか・・・・まず、手始めに、「海上自衛隊のインド洋給油作戦」の中止を必ず実行してほしいものです。
のみならず、アフガン戦争の中止とアフガンの平和的復興のために、今こそ日本がそのイニシアを発揮するときではないでしょうか。
「水があれば生活が良くなる」-アフガニスタンの農民の顔が輝いている。北海道を含め全国に会員を持つ非政府組織(NGO)「ペシャワール会」。その活動がこの夏、大きく実った
▼全長約24キロの農業用水路建設。2003年からアフガン東部で同会が取り組んできた。最後の水門が開かれ、乾燥した大地を水が潤していった。6年余に及ぶ難事業を収めたDVD「アフガンに命の水を」にはその過程が克明に記録されている
▼04年に最初の2キロを通水。同会の現地代表で、建設工事を引っ張ってきた医師、中村哲さん(62)のはじけるような笑顔が印象的だ。用水路が延長されるたびに水が農地を増やす。周辺の砂漠を緑化する大計画
▼難民化した人々が村に戻り、15万人以上がこの用水路で命をつなぐ。日本から輸入した種で早くもスイカが収穫され、首都カブールの市場では名産品になったそうだ。小麦の栽培も始まる
▼熱風と酷暑に身をさらし、現地の農民とペシャワール会の職員がともに汗を流した。アフガンのスタッフがこう語っている。「われわれも日本人も一生懸命働いて、ここまできた」と
▼総事業費の16億円は個人、団体の会費や寄付が頼りだ。戦乱は続く。だが中村さんは会報に書いた。「(事業を)支える良心が日本や現地にある」。DVDの問い合わせは福岡市の同会事務局=(電)092・731・2372まで。固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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