骨抜きの「骨太2009」了承 自民総務会(
2009年6月23日朝日新聞)
自民党は23日の総務会で、政府の経済財政改革の基本方針「骨太の方針2009」を了承した。公明党も同日、正式に了承した。23日夕に閣議決定される見通しだ。自民党で反発が強かった社会保障費の自然増を毎年2200億円抑制する政府方針は、笹川尭総務会長が「来年度当初予算案では抑制しない」とする与謝野財務相の発言を紹介し、事実上の撤回を確認した。
社会保障費2200億円抑制方針をめぐり、自民党内部での駆け引きが激化し、与謝野財務相の「発言」で、「骨太2009」が骨抜きにされたような形になったかのようです。
この抑制方針への批判は、大多数の国民の声を基礎に、野党勢力は骨太方針からの撤回を要求してきました。
総選挙を控え、大敗北をおそれる自民党では、その扱いを現時点では、与謝野発言として矛を収めた感じがしてなりません。
もし、自民・公明与党が心底、現在の社会保障の充実を目指すのであれば、「抑制方針の撤回」を正式に文言として表すべきではないでしょうか。
これまでの自民党の内部抗争の経験からすれば、今後、小泉改革派からの巻き返しが必ず起きてきて、再び「抑制方針」が復活してくるかもしれません。
ましてや、「与謝野発言」を依拠するぐらい薄弱な根拠はありません。
さらに、万が一、抑制方針が撤回されたとしても、「定額給付金」や「ばらまき補正予算」のあとに来る国家財政の危機と共に、この社会保障費財源として、「消費税増税」路線が、与謝野財務相から提起されるのは、確実です。
与謝野氏は、以前からの「消費税増税論者」としてはあまりにも有名です。
彼の「抑制しない」と言う発言の裏には、いずれ消費税を上げて、社会保障費への支出を取り戻せるとの思惑があるのではないでしょうか。
ともあれ、社会保障費を含む歳出削減路線は崩壊のあとには、「社会保障費財源論」での論戦が待ちかまえているのは明らかです。
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