米海軍、海賊の襲撃受けた米貨物船の船長を救出 海賊3人殺害

  • 20090413 07:17 発信地:モガディシオ/ソマリア

413 AFP】ソマリア沖で8日、米船籍の貨物船マースク・アラバマ(Maersk Alabama)号(17500トン)が海賊の襲撃を受け、リチャード・フィリップス(Richard Phillips)船長が人質になっていた問題で米海軍は12日、海賊3人を殺害、1人を拘束して船長を救出した。

 米海軍によると、午後719分(日本時間13日午前119分)、米海軍部隊がフィリップス船長を救出した。米CNNは船長にけがはないと報じた。

 フィリップス船長は現場海域に派遣されていたミサイル巡洋艦ベインブリッジ(USS Bainbridge)に収容された後、強襲揚陸艦ボクサー(USS Boxer)に移動。そこで家族と連絡をとり、医師の診察を受けたという。

 マースク・アラバマ号を襲った海賊は、乗組員に撃退され同船の救命ボートで逃走した際、身代金目的でフィリップス船長を人質に取っていた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はワシントンD.C.Washington D.C.)で、「フィリップス船長の身の安全を最優先してきた。船長の家族と乗組員にとって救出はよい知らせになった」との声明を出し、ソマリア沖の海賊と戦う姿勢をあらためて強調した。

海賊対策艦船への攻撃訴え アルカイダ、ソマリア沖で

04/16 北海道新聞)

 【カイロ15日共同】国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」は15日、海賊対策のためイエメンやソマリア沖などに派遣されている欧米の海軍艦艇などへの攻撃を、周辺地域のイスラム教徒に呼び掛ける音声声明をウェブサイト上で発表した。

  アルカイダが、同海域で活動する海賊対策の艦船を攻撃の標的とするよう明確に呼び掛けるのは初めてとみられる。「アラビア半島のアルカイダ」は最近、活動を活発化。日本政府も同海域に海上自衛隊の護衛艦を派遣しており、警戒を迫られそうだ。

  アブソフィアン・アズディ副司令官の名前で出された声明は、ソマリア沖の海賊対策の名目で派遣された欧米などの艦船について「おまえたち(イスラム教徒)に戦争を仕掛け、アラビア半島を支配するためにアラビア海やアデン湾にやってきた」と指摘。

 ソマリアなどのイスラム教徒に「海や陸には数え切れないほど、標的となる敵がいる」と攻撃を促した。同時に、各国海軍の補給拠点となっているアフリカ東部ジブチのイスラム教徒に対しても、海や陸にいる「十字軍(キリスト教徒ら)に対する部隊を組織し、攻撃せよ」と訴えた。

  「アラビア半島のアルカイダ」はイエメンを中心とする組織。イエメン東部の観光地シバームで先月中旬、韓国人観光客を狙った自爆テロなどで犯行声明を出している。

もしかしたら・・・・アメリカを中心とする「対テロ戦争」が、アフリカにまで拡がるかもしれない。

そんなことを実感させる現在の「ソマリア海賊対策」です。

アメリカの船員を救出し、その時ソマリア海賊を2名殺害しました。それに呼応するかの様に、今度はテロ集団「アラビア半島のアルカイダ」が、欧米艦船への攻撃を呼びかけているのです。

今は、海賊と呼称されていますが、それが何時の時点でも「テロリスト」へと変えられる可能性が濃厚となりました。

一度、「海賊」を「テロリスト」としてしまえば、海賊対策から「対テロ戦争」へとその関わりは変貌してしまいます。

そうなると、海賊対策としてソマリア沖へ海外派兵され、武器使用もゆるされた自衛隊は、今度は、「堂々」とアメリカと共同歩調をとりながら、海外での戦闘行動=戦争に加わることが出来るのです。

こうしてみると、海賊対策はただの口実であって、本当の目的のひとつは「対テロ戦争」をアフリカにまで広げるための「挑発行動」だとも考えられるのではないでしょうか。

そして、日米首脳陣は、それを百も承知で全ての対策を周到にとりだしています。「海賊対策」という人道的側面を前面に打ち出し、中国もふくめた欧米各国の参加を促しています。

また、日本政府は、イラク・アフガン派兵を総括して、無期限派遣案を提出しています。勿論、P3C哨戒機の派遣を決定し、また武器使用や先制攻撃も可能にしています。

P3C哨戒機の派遣準備を指示 海賊対策で防衛相

2009417日 朝日新聞)

浜田防衛相は17日、ソマリア沖・アデン湾の海賊対策として、P3C哨戒機2機を派遣することを決め、折木良一統合幕僚長や陸海空各幕僚長らに派遣に向けた準備を進めるように指示した。ソマリアの隣国ジブチを活動拠点とする。駐機場などの警護のために陸上自衛隊の部隊も合わせて派遣する。5月中にも派遣する方針だ。

  P3Cが、実際の任務で海外に派遣されるのは初めて。防衛省によると、日本関係船舶が航行するアデン湾(約900キロ)で哨戒活動を行う。民間のジブチ国際空港の一区域を借り上げ、駐機場などの活動拠点を整備する。

P3Cの整備などを担当する部隊を含めて100人前後の海自要員を派遣するほか、周辺の治安状況を調査した上で警備に必要な陸自要員も加えて、計150人程度を派遣する。

 防衛省は、派遣に向けた装備品の調達や、ジブチ政府など関係機関との調整が整い次第、浜田氏がP3C派遣のための新たな海上警備行動を発令する見通しだ。

ここまで来ると、今回の海上自衛隊のソマリア派遣は、商船や人命を守ることだけが目的ではなく、真の狙いは、「対テロ戦争」のアフリカへの拡大、自衛隊の武器使用・先制攻撃付き無期限海外派兵であることが分かります。

今国会に提出されている「海賊派遣法」は、自衛隊の海外派兵と戦争参戦をやめさせるためにも廃案とすべきものではないでしょうか。   

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