年越し派遣村へ続々、300人突破 厚労省が講堂を開放
(2009年1月3日3時24分朝日新聞)
「派遣切り」などで仕事と住まいを失った人を対象にした東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に、労働者が続々と詰めかけてパンク状態となり、近くにある厚生労働省は2日、要請に応じて省内の講堂の緊急開放に踏み切った。約250人が講堂に移った。
労働組合や市民団体などでつくる実行委員会の想定の倍近い約300人が集まり、用意したテントが足りなくなったため。昨年末から急激に切迫した雇用問題は、中央官庁が職を失った人を庁舎に迎え入れる異例の事態になった。
大みそかの開村後、入村者は増え続け、2日午後6時現在で304人に達した。労働者らは午後10時半ごろまでに、実行委から支給された布団や身の回りの品を手に庁舎へ。5日午前9時までの滞在が認められた。
昨年12月に派遣の仕事を解雇され、約3週間、都内の公園のトイレで雨露をしのぎ、派遣村に来た男性(53)は「やっとゆっくり眠れる」とほっとした表情を見せた。ただ、「国は、経済状況が悪くなれば、仕事がなくなる人が出ることを分かっていたと思う。もっと早く手を打っておくべきだった」と苦言を呈した。
舛添厚労相は2日夜、「人道的観点から開放することにした」と説明、「政府として全力で自治体と協力し救済にあたる」と話した。
実行委は同日午後、寒空の下に労働者が放り出されては命の危険があるとして、厚労省に施設開放などを申し入れた。実行委から相談を受けた民主党の菅直人代表代行も駆けつけ、舛添厚労相らに電話で対応を要請した。厚労省側は、舛添厚労相と大村秀章副大臣らが緊急避難的に講堂を開放することを決断した。
派遣村は経済情勢の悪化で非正規労働者が一気に苦境に追い込まれる現実を象徴する場所になった。「厚労省の足元で起きている悲惨な状況に知らんぷり出来なくなったのだろう」。村長の湯浅誠・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長は2日深夜の記者会見で行政の対応の遅さを批判した。 ==============================
やっと開いた、厚労省の玄関でした。
しかし、ここまでに至る政府・厚労省の対応の遅れは否めません。
一方、厚労省の講堂に非難できた人々も5日には撤収を迫られています。
東京・日比谷公園の「年越し派遣村」には、ぞくぞくと派遣切りされた労働者が集まっており、今後も増えてくるのでしょう。
今回、もし「派遣村」がなかったとしたら・・・・・・数多くの方々がホームレスになったかもしれません。
しかし、これで派遣切り労働者問題が解決するわけでは、勿論ありません。
5日から始まる通常国会で、安定した雇用政策を実現するための徹底的・抜本的な論議と実効ある政策の実現が求められています。
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コメント
コメント一覧
今年もよろしくお願いいたします。
厚労省のおひざ元にテントを張るとは、湯浅村長さすが^^名案ですね。私もお手伝いに行きたいです。
5日・・に限らず次の仕事が見つかるまで、行政と企業責任で宿を貸すべきです。講堂なんてさも普段使ってなさそうですし。民間の善意に丸投げする姿勢は、よくないです。
今回は菅議員、福島議員、保坂議員なども迅速に動いていた様子ですが議員として当然だと思います。
元小学校や社民党本部なども解放されるらしいですが、政治家・企業(特にキャノンとかトヨタ)・行政は直ちに連携して責任持って動いてほしいです。
民主党内部になお派遣法の抜本改正に難色を示す動きもある(組合の関係?)そうですがこれを機に、一気に他の野党との連携を進めて次期総選挙の争点のトップに持ってきてほしいものです。
派遣を原則禁止にできれば、だいぶ変わると思います。
よい年でありますように。
明けまして、おめでとうございます。
今年の出だしは、雇用問題が火を噴いています。
ご指摘のように、「派遣の原則禁止」は必ず実現しなければなりませんものね。
同時に、これまでの歴史を振り返り、国の経済政策や社会のあり方そのものも問われなければ、と思います。
今年もよろしくお願いします。
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