生活危機:08世界不況 不安募る年の瀬 緊急相談に200人が列--札幌
(毎日新聞 2008年12月30日 北海道朝刊)
◇仕事、住まい…不安募る年の瀬
「どうやって食べていけばいいんだ」「住むところを何とかしたい」。
雇用不安を受け、ハローワークプラザ札幌(札幌市中央区北4西5)が29日開いた「年末緊急職業相談」。
年の瀬にもかかわらず、200人以上が職を求めて訪れた。多くの人が不安を抱えたまま新年を迎えようとしている。【横田愛】
長野県のバルブ製造工場の派遣労働者だった男性(39)は11月半ば、6カ月間の契約期間満了と同時に雇い止めになった。「景気が悪いので満期であがってください」。
会社側からの通告は口頭のみだった。社員寮も退去。長野で仕事を探したが見つからず今月12日、以前住んでいた札幌市に戻った。
この日は、職探しと住宅相談のためハローワークを訪れた。バルブ製造工場の前は別の工場や土木工事の派遣労働者だった。「年も年だし、しっかりした仕事に就きたい」と願っているが状況は厳しい。友人に頼み込んで年明けまで居候させてもらうことにした。しかし、その先の見通しはまったくない。「貯金もないし、何とか早く仕事を見つけたい」。男性は疲れ切った表情を浮かべた。
厚生労働省の調査によると、道内では来年3月までに非正規労働者1663人が失職することが確認されている。ハローワーク札幌の中村隆司所長は「(調査で把握しきれない)中小企業を含めると、それだけで収まらない可能性がある」と指摘する。
厚労省北海道労働局は社員寮などから退去を余儀なくされた非正規労働者向けに住宅相談窓口を開設。15~26日に約90件の相談が寄せられ、これまでに23人に雇用促進住宅をあっせんした。労働局の佐々木明・職業安定課長は「再就職には住居の安定が欠かせない。まずはハローワークに相談してほしい」と呼び掛けている。
ハローワークプラザ札幌は30日も午前10時から午後5時まで相談窓口を開設。電話(011・242・8689)でも相談に応じる。================
年の瀬が迫り、寒波と雪がやってきた札幌でも、派遣切りや雇い止めの影響が出ています。
全国でも最高の失業率が続いている北海道・・・・・・・。
今まで、本州各地へ「出稼ぎ」に行っていた派遣労働者が解雇されて、ふるさと札幌に帰郷しても、再就職できる可能性は極めて低いのが実態です。
厳寒の札幌で、解雇と同時に住居まで失いホームレスとなると、大変厳しい環境におかれるのです。
この間、札幌でホームレスなどの自立支援事業を行う「なんもさサポート」が、冬季間、地下街、駅待合室が閉鎖される深夜帯だけでも、風雪を防げるシェルターを設置するよう、札幌市に提案して手いました。
しかし、札幌市は、諸事業の実施を理由に「巡回しているホームレス相談員や各区役所保護課へ遠慮なく相談するよう働きかける」ことで、事実上の拒否回答をしてきました。
ホームレスに対して、比較的前向きな施策を行ってきた札幌市ですので、最低厳寒期だけでもシエルターの設置を急いでほしいものです。
来年3月に向けて、大量の失業者が出ることが予想されている現在、行政よるる公的扶助の拡充が切実に求められています。
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