麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日に公開された議事要旨で分かった。
首相は全国知事会議で「医師は社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、陳謝したばかり。病気になるのは本人の不摂生のためとも受け止められる発言で、波紋が広がりそうだ。
20日の諮問会議では、社会保障制度と税財政の抜本改革などを議論した。首相は同窓会に出席した経験を引き合いに出し「(学生時代は元気だったが)よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘した。
その上で「今になるとこちら(麻生首相)の方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからだ。私の方が税金は払っている」と述べ、努力して健康を維持している人が払っている税金が、努力しないで病気になった人の医療費に回っているとの見方を示した。
毎週出てくる、浅薄・軽口の麻生氏の失言・暴言は止まることを知りません。
なんと狭隘な麻生首相の思考回路なのでしょうか。
「病み、苦しむ人々への思いやりがこれっぽっちもない人」と判断されてもしょうがない麻生氏です。
同級生に名を借りているとはいえ、こうした発言には、病んでいる方々への心遣いが全く感じることはできません。
一国の総理大臣が、自分の健康を引き合いに出して、健康の優れない人に対して「何で、俺が自己管理できない人のために保険料を払う必要があるのか」というのが本音なのでしょうか。
健康を害するには、それなりの要因が必ずあります。
勿論、国民本人の努力も大切ですが、同時に、社会的要因も関与していることは、それこそ「常識の範囲」です。
先日の「医師は非常識」発言では、一応陳謝・撤回した麻生首相ですが、今回明らかになった「私、払いたくない」発言は、医師のみならず国民全体に発せられた「社会保障否定発言」に通じるかもしれません。
こんな発言を許していたら、医療と社会福祉の公的保障の概念が総崩れになってしまいます。
これも直ちに、謝罪・撤回を求めます。(あ~、また麻生氏の口が滑ったのか・・・と見過ごすべきではありません)
経済・金融の世界的不況の中で、国内でも解雇・首切りの嵐が吹き始めました。生活に困窮を極める人々の増加は、ニュースを見ても胸が締め付けられます。
明日をも予想できない不安定な生活を強いられる国民が急増している中で、首相としてとるべき立場は、先ずは、そうした国民に心を寄せること、有効な政策を提示し実行すること、ではないでしょうか。
「何もしない人の分を何で私が払う」医療費巡り麻生首相
(2008年11月27日1時45分 朝日新聞)
「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」。麻生首相が20日の経済財政諮問会議で、こんな発言をしていたことが、26日に公開された議事要旨で明らかになった。
自らの健康管理を誇ったうえで、病気予防の重要性を訴えたものだが、保険料で支え合う医療制度の理念を軽視していると受け取られかねない発言だ。
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