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元次官宅襲撃(11月20日 北海道新聞 卓上四季)

相手はチャンピオンだ。無名のボクサーはすぐ負けると思われた。だが予想外の健闘で、試合は最終ラウンドにもつれこむ。日本でもヒットした米映画「ロッキー」だ

ふらふらとなった主人公ロッキーはただ叫ぶ。「エイドリアーン!」。自分を励まし続けた女性の名を繰り返す以外、いまの彼には何もできない。彼女には、これだけで十分に気持ちがわかった

と、これは映画の恋人である。現実には、まして他人同士では、言葉を尽くさなければなかなか話が通じない。時間をかけて議論をした結果、妥協しか得られなくても、寛容や忍耐は欠かせない。それが民主主義の基本をなす

元厚生次官二人の自宅が、相次いで襲撃された。まだ不明な点は多いが、連続テロ事件とも指摘される。たとえ行政に不満があるにしても、相手の命を奪って何の解決になるのか。卑劣な犯罪以外の何物でもあるまい

世の中に、腰をすえた論議を軽んずる短絡の風潮がある。通り魔が続いた背景にそのことがうかがえるし、今回の事件も無縁ではなさそうだ。胸の怒りがガソリンのように揮発しやすく、すぐに引火する。危険な傾向であろう

「問答無用」の単純さがファシズムに道を開く昔があった。政治家や官僚、そして国民も、言葉を大切にし、議論に手間ひまかける。そうした社会の力量を増すための努力が、求められる時期のように思える。

元厚生次官宅襲撃事件、未だ、初動捜査が進展していないことが気がかりです。

 犠牲になられた方々に心からご冥福を祈ります。

 それがテロの可能性を帯びているとはいえ、意見の相違を力と暴力で解決しょうとすることに民主主義社会崩壊の危機を抱いています。

一方で、秋葉原事件のような「無差別殺人」が多発し、相手への思いやりやじっくりとした議論が軽んじられる傾向が最近顕著になってきました。

自由競争・自己責任を基調とした新自由主義的思考方法が、教育界も含めて蔓延してきたことは相手への思いやりをなくす土壌を作ってきたのではないでしょうか

また、小泉元首相に代表される「ワンフレーズ」会話では、じっくり相手の意見を聞いたり、議論したりする余裕を人間関係の中から排除してきました。

さらに、国民に信を問わずに権力の座に居座り続ける「国家指導者=総理大臣」が3代も連なると、国民の中には国との乖離が解決不可能に感じるのではないでしょうか。

こうしたことを社会的基礎にして、格差と貧困が止めどもなく深化してゆく・・・ 

今回のテロリスト的暴力は、断じて許すことはできません、第3の犯行を全力を挙げて防ぐことが至上の行動です!!!

しかし、一方でそうしたことが発生する社会的要因も解決されなければなりません。     

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