侵略戦争を正当化する論文を公表し更迭された田母神(たもがみ)俊雄前航空幕僚長(60)は、参考人として出席した十一日の参院外交防衛委員会で、定年退職に伴う約六千万円とされる退職金の返納について「その意思はない」と明確に否定した。
また浜田靖一防衛相が自衛官の言論の自由に関し「政府見解に沿った中で議論してもらう」と述べたのに対し、田母神氏は「政府見解で言論を統制することになるのはおかしい」と反論した。
田母神氏は委員会終了後、記者団に「言いたいことが言えなかった」と不満を表明。日本の侵略を認めた一九九五年の村山富市首相談話を「言論弾圧の道具」だと批判した。
一方、防衛省の豊田硬報道官は十一日の記者会見で、田母神氏が自身で応募した懸賞論文を航空幕僚監部教育課長に紹介したと委員会で答弁したことについて、教育課長が田母神氏に懸賞論文を紹介したと逆の見解を示した。教育課長に確認したとしており、田母神氏との説明に食い違いをみせた。
政府と自民・公明党は、とんでもない人物を航空幕僚長にしていたものです。
公務員であり、国家権力の下にある「実力部隊」の最高幹部のひとりが、「侵略戦争はなかった」「実力を持って集団的自衛権を行使すべき」などと国会で堂々?と語る姿に、背筋が凍り付く思いでした。
文民統制下にあるべきはずの自衛隊の幹部がこうした「反憲法」の考えで国防?なる仕事をしているのですから・・・。
田母神氏が校長をしていた統合幕僚学校での講義内容も戦前の侵略戦争の賛美や憲法への意義申したてなど、どう見ても憲法を否定する思想を自衛隊の中に注入する内容ばかりでした。 以前から「自衛隊の本音」をうすうす感じてはいましたが、「文民統制」の下だからと言って、多少は安心していました。
しかし、今回の「田母神事件」でそうした甘い幻想はいっぺんに吹っ飛んでしまいました。
防衛省が行った「定年退職」で、この問題を終わらせるわけにはいきません。
彼を航空幕僚長に推薦・任命したのは、汚職にまみれた守屋前事務次官であり、政権を投げ出した「戦前賛美」の安倍元首相でした。
2.26事件のような「軍事クーデター」を防ぐためにも、これまでの任命責任を国会の場で徹底的に究明して、自衛隊の中にしみ込んでいる「反憲法」的体質を治療しなければなりません。 蛇足ではありますが・・・・
1) 守屋前事務次官~田母神氏~アパグループの繋がりが、何だか実利的繋がりに発展しそうな感じがするのです。
2) 委員会とその後の田母神氏の様子、全く知性のかけらも感じることができませんでした。こうした人に自衛隊の指揮をあずけるとは・・・・「OOOOに刃物」を思い出しました。
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コメント一覧
丁寧なコメントをありがとうございます。
先生が指摘のように、田母神氏を任命した時の政府に問題のあることは自明です。指摘しましたように、任命時は、安倍内閣であり、事務次官は汚職まみれの守屋氏です。戦後レジームの解体を目指し、憲法改定を内閣の使命とした安倍内閣が、現憲法を否定し、集団的自衛権や武力行使を思想とする田母神氏を航空幕僚長に任命したのは単なる偶然だったのでしょうか。疑問が残ります。
さて、田母神氏の言動に止まらず、考えそのものが現憲法を否定する内容を含んでいることは、前述した「集団的自衛権と武力行使の容認」につての考えで明らかではないでしょうか。
本日の参議委員外交防衛委員会で明らかになりましたが、彼が、統合幕僚学校の校長時に「大東亜戦争史観」「東京裁判史観」などの講座を新設して、およそ400人近い幹部候補学生に受講させていたそうです。
しかし、それを外交防衛委員会委員長の権限でいずれその講義内容が明らかにされるようです。そこでどんな内容が教えられていたのか、重要な問題だと考えます。
また、田母神氏にも「言論の自由」があるとの意見があります。しかし、公務員には、自衛隊の幹部も含めて、「憲法遵守」の義務があるのです。もし、彼が憲法に異議を唱える意見を自由に主張するのであれば、公務員を辞してからにすべきであったのです。
日本におけるファシズムへの危険性は、私も先生と同感です。私が2.26事件をたとえに出したのは、田母神氏が、自衛隊という実力部隊を従えてしかも武力行使まで堂々?と言及したからでした。
日本におけるファシズムの台頭については、稿を改めたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
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