海自3曹死亡:格闘技訓練中の集団暴行か 広島・術科学校
広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で9月9日、特殊部隊「特別警備隊」の隊員養成課程に所属する小野弘喜3等海曹(当時25歳)が、15人を相手にした格闘技訓練中に意識不明となり、約2週間後に死亡していたことが分かった。訓練は通常1対1で行われるといい、海自警務隊は集団暴行の可能性もあるとみて傷害致死容疑で調査を始めた。
海自呉地方総監部などによると、3曹は同課程を辞退し、2日後に別の部隊に異動する予定だった。同課程では7月にも異動直前の男性隊員が同様の訓練で歯を折るなどのけがをしており、防衛省海上幕僚監部も呉地方総監部に事故調査委員会を設置した。
総監部によると、問題の訓練は素手で相手に立ち向かう「徒手格闘」。3曹は1人50秒ずつ15人連続で格闘することになり、午後4時15分ごろ訓練を始めた。頭や胴に防具を着けていたが、14人目を相手にしていた同4時55分ごろ、あごにパンチを受け意識不明になった。病院へ運ばれたが、25日に急性硬膜下血腫で死亡した。
海幕広報室によると、徒手格闘訓練は1対1で実施されることが多い。3曹の訓練には審判役と指導役の教官2人が付き添い、継続の意思を確認していたが、変調には気付かなかったという。
特別警備隊は不審船の立ち入り検査をするため01年3月に新設された。同広報室によると、特別警備課程は3~12月の約10カ月間。「訓練が過酷で脱落者が多い」(海自幹部)といい、遺族によると3曹も元の潜水艦部隊に戻る予定だった。
総監部は3曹が意識不明になった直後と死亡時に事故の概要を広報していたが、15人が相手だったことには触れていなかった。総監部は「いじめや集団暴行という認識はない」としている。【宇城昇、矢追健介】毎日新聞10/14
◇「私的制裁のよう」
自衛隊という閉ざされた環境で、相撲界での“かわいがり”を連想させるような「集団暴行」が発生しているのかもしれません。
そもそも、自衛隊を「軍隊」として見ると、徹底した上意下達があり、上官からの命令に対しては「絶対服従」の原則が貫かれているはずです。
特に、旧日本軍の流れ・思想が温存されている自衛隊の中で、このような集団リンチまがいの事件が起きるのは、当然としての織り込み済みなのでしょうか。
現在、札幌地裁で「女性自衛官に対するセクハラ訴訟」が闘われています。こちらも、男性上官自衛隊が部下の女性自衛官に対して、地位をも利用して卑劣なセクハラ・パワハラが繰り返されていたのです。
勇気ある現職女性自衛官が上官と自衛隊を相手に裁判に持ち込んだものです。
これらの双方とも、現在の自衛隊の中で起きている「民主的社会常識」とは乖離した自衛隊の実態を明らかにする大切な機会になることは間違いありません。
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