10月5日(日)、紅葉が始まってきた秋晴れの札幌で、『憲法と核兵器廃絶に関する講演会が開かれました。
主催は、「世界平和アッピール7人委員会」と「医療九条の会・北海道」の共催でした。演者の先生は、土山秀夫先生と鎌田 實先生。
土山先生は、元長崎大学学長をつとめられ、現在は、「世界平和アッピール7人委員会」委員で「長崎県九条の会」共同代表となっています。その他にも様々な公職をこなし、特に毎年、8月9日に発せられる「長崎平和宣言」の起草者のひとりとして有名な先生です。
今回は、「体験的日本国憲法」と題して、ご自身が経験された「被爆体験」と戦前の軍国主義的思想統制の現実から、平和と核兵器廃絶、そしてそれらを支える日本国憲法のあり方について、誰にも分かり易く話してくれました。
土山先生ご自身の生い立ちや、医学生時代のご家族の中であったごく日常的な出来事から掘り起こして・・・・・平和とは私たちの身の回りから作り上げるもの、逆に、平和が侵されるのもはじめは、「ありふれた日常の中」から起こり出すものであることを指摘してくれました。
また、そうした講演の内容と同時に、土山先生の柔和で誠実なお人柄とバイタリティーにも接することができました。
病理学教授から学長という責任あるお仕事の中からでも、平和と憲法問題に取り組まれている土山先生に、多くの参加者から拍手が送られていました。
ちなみに、今回の「ノーベル物理学賞」を受賞された中の益川敏英氏、小林 誠氏が「世界平和アッピール7人委員会」の設立者のひとりである湯川秀樹氏の流れを組んでいるとのことでした。
そういえば、益川敏英氏は、平和運動にも積極的に参加。
「ノーベル物理学賞」の先輩である湯川秀樹・朝永振一郎氏らが反核の立場で活動することに影響をうけ、国内の研究者が平和憲法を守ろうと2005年に結成した「九条科学者の会」の呼び掛け人にもなっています。
鎌田先生は、ご存じ諏訪中央病院の名誉院長で日本イラク医療ネットワーク(JIM-NET)代表もつとめられています。
演題名は、「うんこと平和と憲法と幸せ」・・・・ 諏訪中央病院での実践はもとより、戦地イラクでの医療活動、核に汚染された「チェルノブイリ」原発事故のその後など、平和問題、環境問題などを語ってくれました。
特に、アイスランドからの環境問題や国としての「非軍事政策」による医療と教育の充実の紹介は、日本で憲法問題を語るときの内容として示唆に富むものでした。
アイスランドでは、軍事費のない分だけ、医療と教育に十分な予算を回すことができるのです。
また、「うんこ」という人間の基本的生理活動=基本的人権をないがしろにすることによって無権利意識を植え付けたナチスのやり方を例に出して、平和問題、憲法問題へと思考を発展させてくれました。
また、鎌田先生が著作や音楽活動によってもその思想を縦横無尽に発展させていることがよく分かりました。
最後に、改憲に賛成の人にも、まだ決めかねている人にも丁寧に、よく分かるように憲法問題に取り組む様にすべきとの示唆に富む助言まで頂きことができました。
(講演要旨は、後日このブログにアップする予定です)
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