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政治の風が

(9月23日 北海道新聞 卓上四季)

中国産原料を使ったペットフードで犬や猫が死んだ、と米国からニュースが伝わったのは昨年だった。混入していたのがメラミンだ。中国では粉ミルクに混ぜられ、乳児が死亡した。患者は五万人を数えるという。まさかの事態だ

そのメラミンが、日本に入った疑いが出ている。汚染米問題もまだ片づいていない。食品売り場でふと不安を感じ、棚に伸ばした手が止まる。食の問題は、目の前にある危機である

年金や医療、雇用や景気。暮らしの中の懸念は広がる一方だ。庶民の心細い思いは、政治の世界にまで届いているのだろうか。二大政党の党首が相次いで決まった。選出の過程は、政治を語り国民の不安を解消する好機にもなるはずだった

だが今、国民は期待に満ちている、という状況ではないだろう。両党首が対決の姿勢をみせても、「太郎くんと一郎くんの争い」以上には感じない有権者も少なくないのではないか

きのう、読者から手紙をいただいた。「世の中どうなっているかと腹立たしいことばかりです」。総理は無責任に辞め、後に次々と出る政治家はなれ合いのようだ-怒っているのは八十歳の女性だ。孫を案じている。「いまはやりの派遣で、じっくりと仕事もできずかわいそうです」

政治の世界でそれなりに吹く風。国民の不安の渦。それがなかなか重ならない。二大政党が希望を示せない状況にもみえる。

今日、麻生新内閣が発足。政権=責任を放り出した、福田内閣の後を受け継ぐものであることは、さっぱり代わり映えのしない閣僚メンバーをみても分かります。

だって、麻生氏自身が福田内閣を支えてきた、自民党幹事長だったのですから・・・。

また、麻生氏からこれまで自らが関わってきた歴代政権が進めてきた諸悪政に、これっぽちも反省の弁はありません。

そんな中で、「後期高齢者医療制度」を見直すと言ったって、「あ~ またごまかしの詭弁」を聞かされることになるのだと考えると、顔を見るのもつらくなってくるのは私だけでしょうか。

しかし、そんなことを嘆いていても、事態は解決しません。

医療と福祉、消された年金問題、雇用問題、景気対策、「食の問題」外交・インド洋給油問題など解決を迫られる課題が山積みです。

今度の臨時国会でしっかりとした議論が交わされ、これからの日本の進路とありかたを争点を明らかにした上で総選挙で国民に信を問うてほしいものです。

決して、どさくさ紛れの「劇場型選挙」ではなく、国民に充分納得の行く論戦を期待しています。

そして、それを受け取る国民のがわは、「一郎君と太郎君の争い」などと言う一部マスコミの「争点の矮小化」に惑わされず、信念のこもった一票を行使したいものです。 

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