最後の被爆都市(8月9日 北海道新聞 卓上四季)

「多くの国が核兵器を持つようになればどうなるか。中には不安定な国もある」。四十五年前、ケネディ米大統領は核兵器拡散の危険性を訴えた

ブッシュ政権与党・共和党の大統領候補となるマケイン氏が、演説でこれを引用しながら語った。「ケネディ氏の警告は今日、かつてなく共感を得ている」「拡散の危険をなくす希望ある選択肢は、核兵器の削減だ」

五月末の演説だ。民主党のクリントン氏が敗北宣言をするかが注視されていた。その陰に隠れ、マケイン氏の発言はあまり話題にならなかった。だが、核大国の米ロ両国に「削減への特別な責任がある」とまで踏み込んでいる

元国務長官のキッシンジャー氏らが、同じ危機感から「核のない世界を目指して」と訴えてきた。マケイン氏の主張はこれに呼応するものだ。民主党のオバマ氏も、この訴えに賛意を示している

大統領の座を争う両氏ともが、核兵器削減を訴える構図である。ブッシュ政権は核弾頭の削減でロシアと合意したものの、それ以降は核軍縮に冷たかった。いま、その潮目が変わっているようにもみえる

核軍縮が停滞すれば、持とうとする国が出る。テロ組織に渡る懸念が増す。次の米政権の選択は決して楽観できないが、廃絶につながる施策を求めたい。米国は六十三年前、長崎に原爆を落とした。これを、史上最後の被爆都市、と永遠に呼べるように。

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69日は、63回目の長崎原爆記念日でした。

先日、長崎へ行き長崎大学元学長で医学部病理学名誉教授の土山秀夫先生にお会いし、大変貴重なお話を伺う機会がありました。

先生が医学部在籍当時の194589日午前1102分にアメリカにより長崎市に原爆が投下されました。

先生のご自宅は、ほぼ爆心地にありました。しかし、当日、先生は、佐賀に疎開されていたお母様のお見舞いに行くことになっていました。、当初11時過ぎ発の列車だったのが7時発に変更されて、佐賀のお母様のところで「長崎に新型爆弾が落とされた・・」と聞きました。

翌日、長崎の取って返し、長崎の悲惨な状態を目のあたりにし、以後、今日まで、原爆被害と核兵器廃絶を訴えて今日にに至っています。

こうした土山先生が経験されたことは、今でも数多くの人々の中に生きていることです。

しかし、戦後63年になる今、時の流れとともに、こうした戦争や原爆の被害を直接経験された人々が徐々に減少してゆくことも現実です。

これからは、戦争や原爆の悲惨さ、不戦の思いをのちのちまで伝えてゆく努力が必要です。

105日(日)札幌で、土山秀夫先生と諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生が「平和・不戦・核兵器廃絶、憲法9条」などのテーマでのお話を伺えるとのことです。

戦後生まれの私たちの側からも戦争・被爆体験を受け継ぎ、次代へ引き継ぐ努力が求められているのかもしれません。

さて、冒頭の「卓上四季」:アメリカの大統領選挙を控え、又、歴代の国家リーダーでさえ、核兵器廃絶の意見を述べているとのことです。

核兵器を作り、使用しょうとまでした当事者の意見ですからかなりの真実味があります。

これまでも何度も「核兵器削減交渉」が行われていますが、なかなか実行が伴いません。

もし、次期アメリカ大統領が、核兵器廃絶に本格的に足を踏み出すのであれば・・・そして、「長崎を最後の被爆都市」にするために、来年の8月、広島・長崎の原爆記念日には、アメリカの公式代表団の出席を今から準備してほしいと思います。  

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